KRELL KSA100 | 禁断のKRELL

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KRELL KSA100 1980年 \930000


「クレルのすべての製品は、

科学と芸術が混然一体となった

特別な存在です」




このアンプの最大の特徴はLIVE音源の独特のうねるような熱気の再現性でしょう。
その異常な(!)までの音の躍動感。他のどんなアンプよりアーティストの
情熱が心に伝わってきます。二つのスピーカーの間に立ち登る
陽炎(カゲロウ)のようにゆらゆらと揺らめくような熱気を感じ取れます。
一音、一音を検聴していくと柔らかくて強調感の少ない自然な音なのに、
大変なガッツのある熱い音。音の力感もあり素晴らしいの一言です。
この一見合い反すると思われる二つの要素の高い次元での融合は脅威的です。
KRELLのアンプの音は、まさに"音楽の渦中にいる"
そんな音がします。アーティストの迸る熱情、飛び散る汗が
手で触れるような近さで持って再現される。
その音はまさにライブコンサートの音、その物です!
三次元的な立体感の伴う、音のきらめき、
中音域、高音域のこの音の美しさには格別の魅力があります。
とにかく、特筆すべきなのは中高域の無類の瑞々しさにあります。
濡れるような艶のある音がするのです。
燃えるような高揚感、 弾けるような躍動感、
透徹し澄み切った、磨き抜かれた、
張りつめたような、 無類の美しさを持つ高音域、
それは、とてもきらびやかで鮮烈で、
生きる喜びを高らかに歌うような、
"陽性のエナジー"を高らかに空間に放出します。
このアンプは、まさに総帥ダゴスティーノの言葉を借りれば、
サイエンス(科学)とアート(芸術)が渾然一体となった芸術作品です。


雑然とした店頭視聴のチョイ聞きでは真価を上手く掴み取れない可能性大です。

その良さが分からなかった場合、このアンプは自宅に入れてジックリと聞きこんで

頂きたいです。ソースによっても感想は違ってきます。熱いLIVE盤、

情熱的なヴォーカル曲などが得意です。


時間をかけて聞けば、貴方にもこの良さが必ず理解できると確信しています。

 


PAM3とKSA100再生動画



"魂が浄化するような"

強大なカタルシス!!


クレルのアンプの音は、

まさに"音楽の渦中にいる"

そんな音がします。





マークⅡはオリジナルの持つしっとり感や濃密な雰囲気が少し薄れます。

(濃さ、オーラが薄れる)筆者の個人的な意見でも、オリジナルに越したことはないと

思います。マークⅡは一般的に独特の"オーラ"が少し薄くなり、感動が減ります。

また発売から30年ほど経過していますので、個体差によるコンディションの違いも

気を使いたいところです。低域はオリジナルの100の方がしなやかで締りがあり、

良い意味で硬質感があり好ましく感じました。比較するとマークⅡは低音が

緩く感じました。入手経路は個人売買もいいですが、ショップとの価格差も

少なくなっているので、ショップで試聴を繰り返して程度の良い個体を選ぶのが

いいかもしれません。年代物のアンプなので個体差の問題にはみなさんもっと気を

配ってほしいです。それとKSA100はシンプルな構造で整備しやすく、とても

壊れにくいアンプなので、メンテナンスしつつ使えば、一生モノの高い品質を

持っていますよ。修理メンテ費用も3万から5万程度と安いです。


これ以上のアンプは多分もう出ないでしょう。




2011年10月時点での相場は、KSA100がオークション13万から18万くらい。
ショップが23万、KSA50がオークション18万、ショップも18万くらいですね。
音質は押し出し、厚み、エネルギー感などのスケール感以外は
KSA50の方がずっと優れており、個人的にはKSA50の方がお勧めです。