以前勤務していた会社の後輩に、お酒を飲むと人格が変わってしまう女性がいた。
普段は礼儀正しく大人しい女性で、年齢の割に幼い顔をしているせいか、30代なのに20代前半にみえる可愛らしい女性だった。
頭の回転が速く、知識が豊富な女性で、仕事の覚えも速くおっとりした性格で、特に問題は見当たらないのに、何故か職場でいじめに遭っていた。
特に酷かったのは、直属の上司で、毎日のように些細なミスでも彼女を叱責し、彼女は能力が低いと評価していた。そのうち、同僚達も彼女のことを敬遠し始めた。
彼女も周りの目や上司の叱責に怯えて萎縮してしまいミスが続き、以前はできていたこともできなくなり、更に上司から叱責されるという悪循環が続いていた。
わたしは彼女が入社したときお世話した関係から相談相手になり、仕事のアドバイスや資格取得の支援など、どうにか部署になじむように彼女の手助けをしていた。
そこに追い討ちをかけるかのように、ある噂が広まっていた。
―――お酒を飲むと彼女が豹変してしまうというのだ。
3ヶ月に1度のペースで開催される、同じフロアの部署だけで行う懇親会。
30名ほどの宴席には、彼女と直属の上司、さらにその上司が参加していた。
同席していた同僚の話によると、話し方も行動も彼女と思えないほど豹変してしまっていたそうだ。
それはまるで酔いつぶれた50代の男性の言動に似ており、書道や茶華道に通じ、美しい日本語を話す彼女が、
普段話さないようなとても下品な内容を、激しい口調で話していたそうだ。
それ以降、何度かあった懇親会でも彼女は豹変したらしく、泣き出す日もあれば、男性に抱きついている日、突然怒りだして暴れる日。
日によって全く違う酔い方をしていたそうだ。
乾杯から1時間は普段と変わらない話し方で楽しくお酒を飲んでいるが、お酒がすすみ、酔いがまわってくると手がつけられなくなっていたそうだ。
そうこうしているうちに、リーマンショックに端を発する業界不況に巻き込まれ、早期退職希望者を募集することになった。
心配していた通り、彼女はリストラ候補にあがってしまい退職を勧告され
さみしそうに職場を去っていった。
それから数ヶ月して、教職を持っていた彼女はある高校の非常勤教師として採用されたと上司に連絡してきた。
―――とても素敵だと思った。
リストラされてからも努力を続け、人生を切り開いていった彼女。
今でも時々メールが届くが、国語の教師らしい美しい日本語の中に笑いが入っている。
ところで彼女をいつも叱責していた上司だが、その後セクハラ問題を起こし、訴えられこそしなかったが左遷されたあげく退職を余儀なくされた。
以上はどこにでもある、よくある話。
(ノン・フィクションです)
見えない世界から解説すると
・彼女は霊媒体質
だった。
・彼女の上司や周りの人が発する念
に影響を受けていた。
・宴席で豹変していた彼女は霊媒体質ゆえ憑依されていた。
→参考:「飲酒と憑依現象
」
・彼女の上司はいじめの代償
で最終的には退職することになった。
わたしは「見えない・聞こえない・感じない」から、見えない世界の影響を受けてない。
いえ、そうではないのです。
どこにでも誰にでも、見えない世界は影響を及ぼしている。
なんだかおかしいな?
日常でそう感じることがあったとき、当サイトを思い出してほしい。
聖見
↓をクリックして頂ければ管理人は喜びますヾ(@°▽°@)ノ