この物語は、シックスセンス管理人が今に至るまでを語るものです。
一番最初は、ココから
■不動明王の存在
私が最初に不動明王を知ったのは、
いえ正確には不動明王と出会ったのは小学校3年の時でした。
貸衣装屋の息子である友達がいたのですが、彼の家は遊び場として最高でした。
迷路のような作りになっており、階段もいっぱいあったように思います。
4階建ての建物で、住居兼店舗でしたが、3階には、不動明王の間がありました。その間には、文字通り不動明王と矜羯羅童子(こんがらどうじ)と制多迦童子(せいたかどうじ)の3体の像が置いてあり、そこで友達の父親は毎日、お経をあげていました。
子供心に、不動明王の目や後背にある炎がとっても怖く、絶対に入りたくない所でしたね。
のーまくさんまんだーばーざらだんせんだーまーかーろーしゃーだーそわたーやーうんたらたーかんまん
ところで皆さんはこの意味をご存知でしょうか。
これは、不動明王の意味です。
つまり、上の文章(お経?)は不動明王の名前を読み上げているだけという事なのですが。
とても熱心であったようで、上の言葉や盤若心経を息子にもそして私にも覚えさせようとしていました。後に般若心教に救済を求めるようになったのは、この友達の父親との出会いが元でありました。
不動明王の基本的な、本当の存在の意味を知っている人は霊能力を生業にしている方であっても少ないでしょう。もちろん仏教家であってもです。友達の父親はやはり若くして亡くなってしまいました。
数年後、この友達と私は、かなり恐ろしい目に合ってしまうのですが、それはまた別の話にします。
この友達の家の3階、奥の部屋は道路に面しているのですが、そこにある窓から別の友達の家が見えていました。
私がはじめて心臓が飛び出すくらいに驚いたのは、この窓から見える友達の家が燃えているように見えた時でした。
実際には、燃えていないのです。
ただ、燃えているように見えるのです。
どのように表現するべきなのか分かりませんが、それをビジョンと表現する人もいるのでしょうか。
数日後、やはり彼の家は、燃えてしまいました。
しかも、私と貸衣装屋の息子が大事件を起こしてしまう、ほんの少し前でした。
代償とは何なのか。
先見で見てしまう事の代償とは何なのか。
つづく