すみません〜と、閉まりかけたドアを抉じ開けるように女性が3人乗ってきた。それぞれが大きなスーツケースを持っており、私も壁に背をつけ、踵を上げて立ち、ようやく入りきったと思った。けれど、ドアが閉まらない。さらにテトリスのように身を寄せ移動するとなんとかドアが閉まりエレベーターが下に降り始めた。ふうと、心の中でため息を吐くと、今度は私の股間が噛まれた!
え〜と思い、私のすぐ隣の、肩が触れ合っているおそらくは60歳代の女性に憑いているものだと悟った。
その女性の下半身に意識を向けると
ケッケッケッケッ
と、笑っている魔物がいた。
そして同時に激痛とまではいなかいけれど結構な胃の痛みを感じた。
あわわわ。
私はエレベーターを降りると、このメモ書きを書き始めた。
4人組の女性たち。全員ではないだろうけれど、嘸かし、さぞかし、散財しているのだろう。
離れるとすぐに、私の股間の異常と胃の痛みは治った。
霊媒体質って、厄介なのか、便利なのか。
シックスセンス管理人