「アメリカが新興国でありながら世界で覇権を取れているの
は、独立心と自己責任に立脚する文化が徹底されているから
である」と昨日参加した某キャリア系のシンポジウムの基調
講演で耳にしている時に頭をよぎったのが、このアルバム。
#おい、真剣に聴きなさい!という突っ込みはおいといて
Sonny Rollins / There Will Never Be Another You
Side A
1.On Green Dolphin Street
2.Three Little Words
3.Mademoiselle de Paris
Side B
1.To A Wild Rose
2.There Will Never Be Another You
Sonny Rollins(ts)
Tommy Flanagan(p)
Bob Cranshaw(b)
Billy Higgins、Mickey Roker(ds)
Live@MoMA N.Y.C. June17,1965
ソニーロリンズと言えば・・・
名盤サキコロことサキソフォンコロッサスが素晴らしい。
ジョンコルトレーンなどが進めたイノベーションの陰で
雲隠れしたといわれるこのサックスの巨人のリスタート
の一枚。
レコードの針を落とすと1曲目からフェードインなのだ。
ブルーノートレーベルの録音でなじみのRudy Van Gelder
の配慮なのか、これがイイ!!
ビレッジバンガードのソニーロリンズを彷彿させイイ。
マイク一本で追っかけているんだろうなぁ~。と想像を
巡らせながら、MoMAのステージを想像しながら、ロリンズ
のステージを左右に動きながら楽しそうに奔放にジャズを
やっている姿を想像し、楽しむ。
そう、雲隠れ前のロリンズとはちょっと違った自由なラフ
なスタイルのロリンズが、そこにはある。
自分らしいジャズのスタイルで行こうと決めたのだろか
これが聴いていて心地よい。
リスタート(restart)と書いた。
このアルバムを僕が聴くシーンは、すがすがしい気分を得
たい時のようだ。
自己のスタイルを築くのに人間だれしも模索の時期がある
だろう、それを乗り越えたかれの「不惑」を感じとるのは
僕だけだろうか。
そんなアルバム。
出会いは、大学ジャズ研究部の部室。
サックスのどなたかが使われていたサックスの教本
(大学を卒業したてのサックスの佐藤達哉さんが書いた
教則本だったような気がします。記憶があいまい)
の中にこのアルバムが紹介されており、その斉付されたア
ドリブの音列を聴いてみたくて、「みつけたら買う」リスト
に入れていた。
それから、かれこれ18年位
愛聴している一枚です