夢の舞台⑩のつづき
暫定1位部屋に移動してからは
緊張の連続だった。
90点出して抜かれるならしょうがない。と思いつつも
決勝に残りたい。という複雑な気持ち
特に、Aブロック・Bブロック共に最後のグループが逆転して決勝に行っていただけに
Cブロック最後の「ちょこ6」が歌うころには緊張はピークに達していた。
結果は……
85点
その瞬間、緊張から解放された事と決勝進出の喜びで、メンバーで抱き合った。
喜びも束の間、すぐに決勝の準備のためステージ裏に移動することとなった。
同時に審査員特別枠ということで「大阪ナタデココ」が決勝に進出することとなった。
そして、ハモネプ5の決勝が
「L.A.6」
「大阪ナタデココ」
「じゃ~んずΩ」
「Bam B Crew」
の4組で行われた。
バンビはCブロックだったこともあり、全グループのトリを飾ることになった。
決勝に残ったグループということもあり、どこの歌も素晴らしかった。
特に圧巻だったのは、じゃ~んずΩ。
誰もが歌い終わった瞬間、ここが優勝だと確信したのではないか。
ここで終わっていれば良いものの笑あと1組残っていた……
僕らは、歌う前にステージ上で小さく円陣を組んだ。
歌う曲は、「あの鐘を鳴らすのはあなた」
大会直前に完成したこともあり、練習は思うように出来ていなかった。
しかも、暫定部屋に1時間程度拘束されていたこともあり、喉は冷え切っていた。
でも、気力・体力、今持っているものは全てこのステージに置いてくる決意で臨んだ。
ステージ裏では
すでに演奏を終えた
L.A.6
大阪ナタデココ
じゃ~んずΩ
が注目する中、今大会最後の演奏が始まった。
心から楽しんで、全てを出し切った。
結果はもうどうでもよくなっていた。
そして、ハモネプ5の優勝グループは…
……
じゃ~んずΩ!!
納得の優勝だった。
僕らは最高の演奏をした彼らに拍手を送った。
こうしてハモネプ5は幕を閉じた。
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大会を終えて、気持ちは晴れ晴れとしていた。
全国のベスト4という結果に、満足であった。
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