軽症化学物質過敏症で反応する物質の少ない患者さんの大学受験にも多くの障壁があります。
どこの大学を選ぶかは、その生徒の反応する物質や合併症によります。
我が家は慢性有機リン中毒が一番のネックになります。
また、小児喘息もあります。
関西で、どこの大学に進学したら良いかという話も早くから、主治医と相談して来ました。
また、子どもの重症度、反応する物質だけでなく、親の判断能力や交渉能力も関係して来ます。
私も自分の交渉能力の低さにすっかり自信を無くす毎日です。
喘息の主治医は折角、田舎に引っ越して喘息が良くなったのだから、空気の悪い所にある大学は避けた方が良いと言います。
大阪の悪い空気は海からの風に流され、生駒山に当たり、山に沿って南に流れてくるということで、大阪市立大学や大阪府立大学に下宿しながら進学するのは勧められないみたいです。
また、反応する物質が農薬である場合、同じキャンパスに農学部がある大学は、注意が必要です。
神戸大学や大阪府立大学はキャンパス内に農学部の農場があります。
実際、足を運んで校舎との位置関係を把握して必要があります。
また、電磁波過敏症の患者さんも、大学の無線LANの強度等を現地で確かめられていると思います。
大阪府立大学はキャンパスの上を高圧線が通っています。
阪神地域の国公立大学を全部、足を運んで見学した結果、慢性有機リン中毒で気管支喘息の軽症MCSちゃんに一番向くのは大阪大学だと思います。
うちの子は進学しないと思いますが(頭も良くないし)、うちの子どもの後に受験を控えている方も、早くから見学に回られることをお勧めします。
大学関係者にも、何故この大学を選んだかをMCSの受験生に聞いて欲しい。
MCSの受験生それぞれ、どうしてもその大学でないと困る切実な理由があります。