先日、映画のサービスデイに ひとりで
『花よりもなほ』
(あらすじなどはこちら☆)
(公式Hpこちら★ )
を観て来ました。
ネタばれにならないように、つらつらと感想を書いていきます。
私が今まで映画館で見た邦画の時代劇といえば
『たそがれ清兵衛』
『花よりも~』 とは監督や原作は全く違いますが
共通点として、
リアリティ溢れる描写で、当時の日本人の
暮らしが分かりやすく映像化されています。
テレビドラマの 水◎▼門 などで観る
つくりモノとは違い、当時の日本は
とても質素で
エコロジーで (あれが本来あるべき姿でしょうが)、
人と人のつながりが密であったのだなぁ
という所に、まず感心しました。
こういうことを知らなくて、感心してる私って
外国人か~~と思いますが (汗・恥)
『花よりもなほ』 には、
藤沢周平のような昔の日本人の美徳を説いて郷愁を誘う
ような情感はありませんが
テーマは現代社会にも通じるものでした。
ひとは、自分が抱える 恨みや憎しみという感情を
どのように 向き合っていくのか?
恨み続けたり、復讐したりする以外に
何か方法はないのか?
許し許される事によってのみ、
ひとはまっすぐに歩いていけるのではないか、
そのためには、智恵と勇気と友情と愛情が
必要なのではないかと
いうことを感じました。(↑ アンパンマンみたいですね)
ひとを許すことって、実際は本当に難しいものですけどね・・・
この映画の批評では
起承転結がないとか、
だらだらしてるだけとか
汚いとか、うるさいとか、そんなうまく行くはずがないとか
キャストが良くてもストーリーが悪いとか
散々なことも言われていますけど
岡田准一さんを見るだけでも、充分価値があるように思います。
個性的な共演者(浅野忠信さんなど)と並んでも、
なんら引けをとらない存在感でした。
ジャニーズって、すごいタレントさんがいるんですね~
年末には、木村拓哉さんの時代劇も公開されるようですが
またこちらの映画とは、対極にあるような主題なので
それはそれで楽しみです~
宮沢りえちゃんは、上手いです、キレイです。
この役に相応しかったかどうかは、
ちょっと考えますが、すっかり時代劇に欠かせないひとに
なっていますね。。。
それから、忠臣蔵の赤穂浪士に対する考え方で
私が常日頃思っていたことが代弁されていて
すっきりしました♪
「年寄りの、寝込みを襲いやがって、
なにが もののふ の鑑だ!」
はい、同感です。
一元的な美徳に影響されすぎるのも問題ですよね。