「未完成なもの程 美しいものはない」

と常に思う。


「完璧を求めてる」

クリエーターとして、
「まったくNO」って云ったらうそになるかもしれないし、
そこを目指すものなんだろうし、
完璧主義なのではないかと思われているのかもしれないが、



「むしろ未完成が好き」



未完成ってすごく面白みがあって
どうなるか分からない危うさがある。

完璧に近づく迄の過程や想像を楽しんでみたり
時に辛いと絶望を感じてみたり、
どうしたら、未完成なものを完成へ導けるかと必死になろうとする。

そこに大きな魅力を感じる。
(サグラダファミリアみたいに)


「完全な完成」がやってきた時
ほんの一瞬の快感や達成感はあるものの、
たちまちに飽きがくる。
というかそこから手が離れる。


何故だかは不明だけど、
それ以上の成長が望めないと感じるのかもしれないし
手をかけなくても完璧になれたならもう大丈夫。
そう感じるのかもしれない。謎。

「完璧にクリアしたゲーム」
「完結してしまったアニメ」
「読み切ってしまった小説」
「仕上がってしまった衣装」

完成した時の一瞬の喜びと
終わった時の絶望が同時にやってくる。



「完璧なもの」
他人に対してそれを求めていない。


目指そうとして必死に藻掻くその様や、
未完成だと己を認め憮然しつつも尚
模索しようとするところに
美しさを感じ、惹かれる。


もし、あなたが完璧を求められているのではないかと感じ
それに対して負い目を感じるならば、
大きな間違い。


「想う人の為に完璧になりたい、そこに近づきたい」
という意志でもって動いている
未完成な君が好きだから。


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