「松山千春 『淡々と・・・』に思うこと~松山千春 全作品解説79~」S2242

 

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◇更新履歴

V1.0:2014. 3.30 初稿 

V1.1:2019. 8.17 最新エディタにて記事を作成、旧記事と差し替えおよび歌詞の掲載、所有CD画像を掲載

V1.2:2023.11.19 追記など

V1.3:2023.03.11 追記

 

■「淡々と・・・」編曲者:笛吹利明

1994年11月21日発売のアルバム『24時間』の11曲目(全11曲)

 

◇松山千春選曲ベストアルバム『松山千春の世界』DISC-3の4曲目

 

 ※ 直近の演奏実績

・松山千春コンサート・ツアー2014秋『あの日の僕等』


◆所有CD画像



◆レコーディングミュージシャン:後日、追記
01. ドラム:
02. ギター(AG):
03. ギター(EG):
04. ベース:
05. キーボード:
06. パーカッション:
07. サックス:
08. ストリングス:

 

◆2024.3.11 夢野旅人
2024年3月10日放送の「松山千春ON THE RADIO」。

 

1980年代前半のレコーディングやコンサートのサポートメンバーだったラテンパーカッションのラリー寿永さんの訃報を受け、

ラリーさんや当時のメンバーだった笛吹利明(松山千春→長渕剛)、島村英二(松山千春→長渕剛→さだまさし・中島みゆき)、故・松原正樹さんたちとの思い出、エピソードを語り、

「サンバ」と「長い夜」、最後に笛吹利明がアレンジした「淡々と・・・」がかかりました。


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今回、こうして最後までお付き合い頂いて本当にありがとうございます。

ラリーは亡くなりましたけど、松山千春、また4月からコンサートに出かけますので、もし皆さんのお近くだったら、うん、足を運んでいただければ有難いなと思います。

 

それと寒暖差、季節の変わり目ですから、是正、皆さん、健康に気を付けて。

最後の曲です。

松山千春「淡々と」。


※コメントの全文は後日、別記事にて作成中

 

◆2023.11.19 夢野旅人
2023.11.19放送「松山千春 ON THE RADIO」

番組ラストに「淡々と・・・」がかかりました。

 

◆2014.3.30 夢野旅人【追記2023.11.19】

昨夜は、ベストアルバム『35th Anniversary 松山千春の世界 Chiharu Matsuyama Selection』を聴いた。

 

デビュー35周年を記念して松山千春自身が全63曲を選曲した4枚組のベストアルバム。

 

実際、千春がセレクトしたのは120数曲までだという。

それをスタッフ、レコード会社で絞り込み最終的に63曲になったという。同年春のツアーの曲目は全曲、このアルバムから選曲して歌うと千春は公言した。

 

それを聞いて、千春の楽曲への好みがはっきりしている友人が「恐怖のDISC-3」と言った。

 

「時計」、「淡々と…」、「ジュテーム」 、「生命(いのち)」、「ひとりの部屋」、「ひまわり」、「ガリレオ」、「egoist:エゴイスト[自己中心主義者] 」。

 

大作を声の限り歌う、絞り出すよな歌唱、歌が好きな友人にとって、これらの曲はあまり琴線に響かないのでしょう。

 

自分も彼ほどではないが、このDISC-3の収録曲は、「SWAY 」や「時計」、「挫折」、「君を忘れない」、「雪化粧(V1997)」、「La La La」以外はさして魅力を感じない。

 

DISC-3 収録曲

1.SWAY 2.挫折  3.時計 4.淡々と… 5.ジュテーム  6.君を忘れない 7.生命(いのち) 8.ひとりの部屋 9.ひまわり 10.雪化粧(V97) 11.ガリレオ 12.僕なら 13.La La La 14.愛しているから(2001) 15.egoist:エゴイスト[自己中心主義者] 

 

(※【追記2023.11.19】

この記事を書いた2014年頃は「ジュテーム」や「ひまわり」はさして好きではなかったが、今はとても好き。)

 

このコロムビアに移籍した時期あたりからだろう。

年季の入ったファンが求める千春の作品の世界観と千春の描きたい、伝えたい世界観にズレが生じたしたのは。

 

けど、それはファン自体が千春の進化、成長に追いつけていないだったのかもしれない。

自分はそうでした。

 

松山千春の「淡々と・・・」。

初めてきいたとき。

今でも思うが、宮澤賢治の「雨ニモマケズ」を読んだ気になった。

 

~雨にも負けず 風にも負けず

雪にも夏の暑さにも負けぬ

丈夫なからだをもち

慾はなく 決して怒らず

いつも静かに笑っている

 

一日に玄米四合と 味噌と少しの野菜を食べ

あらゆることを自分を勘定に入れずに

よく見聞きし分かり そして忘れず

 

野原の松の林の陰の小さな萱ぶきの小屋にいて

東に病気の子供あれば 行って看病してやり

西に疲れた母あれば 行ってその稲の束を負い

南に死にそうな人あれば行ってこわがらなくてもいいといい

 

 
北に喧嘩や訴訟があればつまらないからやめろといい

 

日照りの時は涙を流し寒さの夏はおろおろ歩き

みんなにでくのぼーと呼ばれ 褒められもせず

苦にもされずそういうものに

わたしはなりたい~

 

悟りの境地である。

当時、若い自分は「淡々と・・・」を聴いて正直、眠たい。

そう思った。

だから、リリース時のツアーではめったに歌われることがなく安心した。

 

1997年春。

比叡山延暦寺、阿闍梨・酒井雄哉さんに会いコンサートの成功や健康を願い祈祷をしてもらったという。

 

「70歳を過ぎても修行が続けられる秘訣はなんですか」

 

千春は、雄哉さんに訊いたという。

すると、「自分のペースを守ってこつこつとただ歩いていくだけ。無理せず、急がず、はみ出さない。 力まず、僻まず、威張らない」という答えに自分の人生を言われているようだと感銘をうけたという。

 

千春は、ライブでそんなエピソードとともに、

「果たしてみんな、自分のペースを守っているか。悩みとか、何をやっていいのかわからない壁にぶつかるときもあるだろう。

 

そんな時でも自分のペースを守ろう。

他人を羨ましいと思っても、自分のペースを、こつこつと守りながら歩いて行ってほしい。

 

そんな境地に似た曲を何年か前に自分も書いていた。

『淡々と・・・』。

 

この曲で一番歌いたかったところは最後の部分だと思う。

 

~きっと誰も いつの日にか 老いて この世界と別れがくる~

誰だっていつかは死ぬ。

~そんな時も 自分らしく 決して 取り乱したりせぬように~

 

是非、自分も取り乱すことなく、もしあの世に召されるなら、『十分に(この世で)やりたいことはやらさしてもらいました。ありがとうございます』と言ってくたばっていけるような毎日を歩いてきたいと思う」と語った。

 

そんな思いが詰まっている「淡々と・・・」。

~十分にやりたいことはやらさしてもらいました。ありがとうございます。~


いまだ自分は、後悔や反省の毎日で、この境地に達していません。


◆歌詞及びオフィシャル動画・音源

 

どんな時も 自分らしく 別に 背伸びをする事もなく 
むやみやたら 威張りちらす 人に こびる様な事もなく 
淡々と 淡々と 毎日を 淡々と 淡々と 生きている 
そんな私でありたいと いつも思っているのです 

悩む事も 哀しむ事も 涙 笑いそして怒りさえも 
心に嘘はついちゃいけない 何も 恥じる事はないのだから 
淡々と 淡々と 何もかも 淡々と 淡々と 受け止める 
そんな私でありたいと いつも思っているのです 

淡々と 淡々と 毎日を 淡々と 淡々と 生きている 
そんな私でありたいと いつも思っているのです 

きっと誰も いつの日にか 老いて この世界と別れが来る 
そんな時も 自分らしく 決して とり乱したりせぬ様に 
淡々と 淡々と 穏やかに 淡々と 淡々と 死んで行く 

そんな私でありたいと いつも思っているのです 
そんな私でありたいと いつも思っているのです

 

◇松山千春 2024.4.3リリース「友よ」

 

◆松山千春全作品に思うこと~松山千春全作品解説4A~1992-1999

 

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