~プロローグ~

 これもまた人間の視点から見た小さな利害や考えに過ぎないのだろう。


先ず悪い神様・・・・


私はこの言い方に対して違和感がとても有ったのですが・・・・。


何分知識が当時は余り無かったものですから、上手に説明する事が出来ませんでした。


でも今なら、はっきり言えます。


災害などを起こしたりするので、人間という物は・・・・


自分達が嫌な思いをする=悪い


という考えで成り立ってるのでしょう。

しかし、私だって人間です。その気持ちはとても良く解りますよ。


ただ・・・人間の細胞が増えたり減ったりするのと一緒で、地球さんだって呼吸してるのです。


その活動は、自然の摂理で有り、その時は悪くても長い地球の歴史から見れば、土が豊かになったり(洪水等がその例です)新たな山が出来自然が豊かになるという一つの生命体でも有ると思うのです。


古神道では、そういった神様の事を性質上で分けて居ました。


人間に喜怒哀楽が有る様に、神様もその気分毎に分裂してそれぞれの神様になると言うシステムなのです。

つまり・・・・例えて言ってみれば忍者の分裂の術の様な感じだと思って頂けると一番解り易いと思うのです。


先ずは大きく二つに分けるとこの様になって居ます。

神様は多次元同時存在という事は前述したとおりです。


【1】和魂(にぎみたま)とは?

読んで字の如く、神の和やかな魂の事です。


 自然界における恵みや幸といった、人間を祝福する側面である。

山や海、大地がもたらす人間への恩恵はもちろん、人生におけるさまざまな場面における幸福をもたらす御魂である。


 神社へお参りして、願い事や感謝の品をお供えする対象としての神様である。


【2】荒魂(あらみたま)とは?

読んで字のごとく、神の荒ぶる魂の事。

自然界における嵐や暴風雨、天変地異と言った激しい破壊的な側面だと思えば解り易い。

神の怒りや罰を下す魂を意味する。

神道の神事では、こうした荒魂を鎮める為に、お祓いや祭等を行う。

 また、神社によっては、そもそも創建自体が神の怒りを鎮めるのが目的で有る事も少なくない。


 勘の良い方は既にお気が付きかもしれませんが、ここで一つの魂が、二つに分かれている。


分かれた以上は別の御魂であるという事なのです。

元初の御魂から独立して、ここには荒魂と和魂が二つ存在することに変わるのです。


という事は・・・・

私が上の図で書いた神様という元の御魂・・・

そして、和魂と荒魂・・・・。


以上三つの魂が存在するという事になるんです。

三つの魂は三人の神様であるので、元初含め三神と言う事になります。


前に私がお話しした、造化三神もまた、同様でした。


唯一神の天之御中主神が元初の御魂で、高御産巣日神が和魂、神産巣日神が荒神に対応します。


重要なのは、この三神構造・・・・


これがミソなのです。


そして、さらにこの和魂も更に分化出来るんです。


サキタマ!クシミタマ!とか何だか聞いた事ある方も多いと思います。


しかし・・・それって具体的に何でしょうか・・・?


と聞かれてしまうと、何だろう目


と思う方も案外いらっしゃるのでは?と思います。

何故なら教科書では教えてくれませんからね・・・・・


なので、次回はそのお話しをして行きたいと思います。


これが解ると成程(*^^)v結局人間の視点という側面で、良い神様と悪い神様を決めてしまっているという事に気が付くはずです。





続きは→その2