を、見た。

ファンタジー映画である。

どちらかと言うと子供向けのファンタジーだと思うのだが、

フヂヲ的に、高評価。

よくある話なのかもしれんが、

親の都合で田舎に引っ越して不満タラタラの子どもが、

一夏(じゃないけど)の経験を通して、成長していくという物語である(そうか?)。

最初は母親に対して超反抗的だったジャレッドが、

実は父親が浮気していたという事実(←観てる人は一瞬で分かるが)を知ったり、

ゴブリンやマルガラス(悪の親玉)との戦いを経験したりして、

母親のことも理解し、いい子になっていく。

(みんなの予想通り)父親の姿に変身してきたマルガラスをジャレッドは刺しちゃうのだが、

それが、息子の父親離れのような、そんな感じ。

母親を守る立派な息子になった証である。

フヂヲはゲド戦記を思い出して笑いましたけど。

が、しかし、フヂヲは、

立派に成長してしまったジャレッドより、

母親に怒っていて父親を待っているジャレッドのほうが好き。

結局父親はジャレッドを迎えには来ないわけだけどさ。

ファンタジーな冒険を経験したくせに不条理な現実を受け入れるようになる少年より、

現実を頑なに拒否し悪あがきをし続ける少年のほうに、

フヂヲは共感したいところである。

まぁ、子どもは無力だからさ、

親の都合で不当な目にあわなきゃいけない生物なんだけどさ。

でもフヂヲは思うのだよ。

夢をみるだけ、ではダメだけど、

みた夢を表現できるヒトが、大きくなれるヒトなんじゃないかと。

「表現」というのが、親への反抗やただのハッタリだとしても、この際いいのである。

子どもなんだし。

何も表現できずに受容という名の諦めを覚えるよりは、はるかにマシである。

だから、ファンタジーな冒険を一通り終えたジャレッドが、


あー楽しかった。でも、それはそれ、これはこれ。


という態度で、

母親への反抗を繰り返してくれたほうが、

フヂヲ的には嬉しかった、と。

さて、ファンタジー映画なので、ファンタジーな要素がいっぱいな映画なのだが、

お家の周りだけでこじんまりと物語が進行するのかなー、と思いきや、

まさかのエルフ(の呪文)とグリフィン登場で、

突如ネバー・エンディング・ストーリー状態である(って、あっちは空飛ぶ犬だけど。って、それも違うけど)。

で、フヂヲはこの映画を、

「テラビシアにかける橋」と、「ロード・オブ・ザ・リング」のちょうど間に位置する作品、

と勝手に位置づける。

ちなみにフヂヲは、テラビシアのほうがはるかに好きである。

なぜここでテラビシアが出てくるのかというと、

単に、ちょっと前にテラビシアも観たからである。

そこで、

スパイダーウィックよりテラビシア見たほうがいいよ、うん、

と結論づける。

フレディ・ハイモアよりテラビシアの男の子のほうが可愛いし、

スパイダーウィックのお姉ちゃんよりアナソフィアちゃんのほうが可愛いのである。

つまり、チャーリー対チューインガムガールの対決は、

チューインガムガールの圧勝であるとフヂヲは思うのだが。

フレディくん、一人二役で頑張ったのにごめんねー(フヂヲ、何様?)。