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こんにちは。和久田ミカです。

 

エリザベス女王が崩御されました。

 

イギリスでは「ロンドン橋落ちた」と言うそうですね。

 

 

3年前のブログを再掲載します。

 

 

さてさて。


メンタルヘルスの問題に取り組んでいる、イギリス王室。

 

キャサリン妃が、弟ジェームズ・ミドルトンがうつ病にかかっていたことを告白したこともありましたね。

 

英国の新聞「デイリーメール」に記事によれば
 

感情がないのです。

 

目的や方向感覚がないまま存在しているのです。

 

私は喜びも興奮も期待も感じることができませんでした。

 

とうつ病の状態をリアルに綴っています。

キャサリン妃は、弟を献身的にサポートしたそうです。

引用記事はこちら
 


また、7年ほど前には ウイリアム王子がこんな告白をしています。
 

「あれは、まさに最大のショックでした。」

 


「母(ダイアナ妃)の死去から20年も経つというのに、僕は今もショックから立ち直れずにいるのです。

 

 人はこう言います。『ショックはそんなに長く続くものじゃない』と。でも違います、

 

 続きますとも。決して乗り越えることはできないのです。」


「僕の人生の中で、(母の死は)信じられぬほど大きな出来事でした。

 

心から決して離れない出来事なので、僕は(立ち直るのではなく)事実に向き合うことしかできません。」

 

「そう。つまりこの僕にだって、メンタルヘルスの問題に関わるべき理由がある。そういうことです。」

 

写真にあるように、仲の良かった頃のロイヤルファミリーは

 

「心の問題を抱えていることは、恥ずかしくない。

 

みんな、もっと話そうよ」

 

という メンタルヘルスキャンペーンをしていました。

 

(「HEADS TOGETHER」という名称なのだそう)

 

メーガン妃とのことで、兄弟の仲が縁遠くなったのは 本当に残念なことです。

 

 

欧米で セラピストをつけることは、日本よりも一般的だと聞きますが、王子がそろって 先頭に立つなんてすごいなあ。

 

日本だったら、天皇家が ハチマキ巻いてキャンペーンするようなものですからねん。

 

雅子さまが、今までの苦労や乗り越えた経緯について話すか、って言ったら、絶対に話さないものね。

 

 

日本ではまだ、

 

心の問題を抱えているのは弱いからだ、

 

心が弱りきっていても、責任感を持って仕事をしろ!

 

心が病んでしまったら、病院へ行って薬を飲め、

 

という風潮があるように感じます。

 

心のつらさを 外に出すのは、まだまだ 風当たりが強いようにも思います。

 

 

上のお写真は、こちらのサイトからお借りしました。

 

文はもちろん、グーグル先生で読んだのですが、イギリスでも まだまだ、男性が感情を吐き出すことには 抵抗があるようです。

 

男性は、強くてなんぼですからねん。

 

 

女性は どちらかというと、輪になって手をつないでいる社会。

 

プリキュアを見ていてもそうだけど、みんなで協力し合って 敵を倒す。

 

ものすごく強いキャラクターもいない。

 

主人公は、完璧な人間ではなく、欠点だらけのことも多い。

ヒエラルキー(階層)がないわけじゃないけど、男性に比べると みんなで仲良くという意識が強いなあと感じます。

 

 

でも、男性は ピラミッド構造。

 

みんなで協力して 成し遂げることもたくさんあるけど、孫悟空もキン肉マンも、一番になりたくて切磋琢磨する。(←たとえが古くてすまん)

 

女性に比べると、見えないヒエラルキーが存在するように感じます。

 

 

だから男性は、「つらい」「苦しい」「悲しい」なんて 簡単には言えないのですね。

 

犬で言うならば、急所である やわらかいお腹を 相手にさわらせるようなもの。

 

ちょっとやそっとじゃ、弱みを見せられないのです、

 

 

先日、私の協会のインストラクターともそんな話になりました。

 

協会の講座の目的のひとつは、「話してもらうこと」。

 

ネガティブな感情、グチ、そういったものを 解放できる場になったらいいなあ、という思いを込めて 講座を作っています。

 

 

「でも、男性は あまり本音や感情を話さないんですよね」

 

そうそう。

 

上に紹介したサイトにも書いてありますが、話さない。

 

 

12歳でダイアナ妃の死に立ち会った ヘンリー王子もこんなことを言っています。

 

母の死について、まるで考えない。

 

そう。考えることを拒否して僕はあの経験を乗り越えたんです。

 

考えたところで何かが変わるワケじゃない…そういう思いもありました。

 

考えたって辛くなるだけ。母は帰ってこないのですから。

出典:HEADS TOGETHER インスタグラム(現在は閉鎖)

 

 

ヘンリー王子も、感情を感じたり、人に話したり、弱いところを見せたり、そんなことに 意味や成果を感じなかったのですね。

 

「人に話したところで、何になるの?」

 

男性に(も 女性にも)、よくある考えではないでしょうか。

 

 

でも、心のひずみは、年々大きくなっていき、深刻な状況になっていきます。

 

9年前のこと。

 

ヘンリー王子の異変に気付いた、兄ウィリアム王子を含む関係者達が

 

「なんとかしなければいけない」

 

「『自分が(母の死などに)まるで影響を受けていない』と思うことは普通ではないこと」

 

と進言しました。

 

 

ヘンリー王子は、それをきっかけに、はじめて胸のうちを明かしたことで、自分の問題の深刻さに気付きいたのだそう。

 

30歳になる頃には、同じ苦しみを持つ人たちとも 話ができるようになり、今に至ります。


12歳の子が、

 

「悲しい。苦しい。お母さんに会いたい」

 

そんな思いを 閉じ込めて、じっと 我慢して生きてきた、

 

そう想像したら、胸が張り裂けそうな思いがしました。

 

自分を守るために 話すことすらできなかった。

 

それだけ 大きなことだったのでしょうね。

 

話すことができたよかったね、気持ちを共有できる仲間に出会えてよかったね、

心からそう思いました。

 

 

メンタルヘルスの場では、あまりアドバイスはいりません。

 

ただ 聞く。寄り添う。

 

その方が よっぽど癒される。

 

 

そして、そういう体験をたくさんしてきた人は、人の話を聞くことができる。

 

聞いてもらう心地よさを知っているから。

 

聞くことの偉大さを体で感じているから。

 

 

今後も 講座を通して、 話すこと、聞くことを伝えていきたい。

 

それは その変化ゆるやかなものだけれど、私たちの人生に豊かな種を落としていきます。



冒頭でご紹介したジェームズ・ミドルトン氏も言っています。

 

うつ病に対する考え方を1つ伝えるとしたら、この言葉になるでしょう。『大丈夫でなくても大丈夫』。

 

「問題を取り去る」ことだけが、解決法ではありません。

 

・・・・・・・

 

 

10月に、「ハッピー子育てアドバイス」の明橋大二先生をお呼びして、「お母さんの自己肯定感」について講演をいただきます。

 

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