さて、前回は、簡単なハモりをやりました。

 

 で、まあ、あれでもいいんですけど、ちょっと色付けをすると、さらに味が出る。

 

 ここは熟考する、または、センスに恵まれた方はセンスで決める。

 謙抑的に、このままにしておくか、コーラス隊を入れるとか、

 昔のレイニーウッドのようにコーラスでガンガン押してくるか。

 

 俺の好みは、本当は下の方で、ごちょごちょやるのが好きなんだけど、

 前回のを活かした上で、色をつけるってことをやってみましょう。

 

 おさらい。

 

オリジナルのサビ

 

 本当は、このままが、俺の好みだけど、あえて3度上でハモらせましたね。

 この場合、Gメジャースケールなので、長三度ということになるのと、

 Gメジャースケール上でハモりのメロディを考えるんでしたね。

 それが、これ。

 

ハモりのメロディ

 

 これで、一応、ハモりの完成としたのが前回まで。

 

前回の完成版

 

 さて、センスでいける方は別として、俺みたいな人間は、分析しないとわからん。

 

レ  ラシ〜ラ ソソファ#ソ ファ#レ  ララミ

ファ#レミ〜レ シシシ  シ シ  ファ#ミミラ

 

上段がメロディで、下段がハーモニーね。

 

このコーラスワークでは、基本的に長三度なんで、完全5度のないコードをやってるようなものなのね。Cコードで、ドミソのソがないじゃんって状態。おおよそね。

でも、コードは演奏全体で表現するものだから、ボーカルパートで完全5度がなくても、全然、OK。

 

このハモりを3声にする場合、簡単な方法では、この完全5度を(声が出るなら)入れるとか、逆に4度下を入れるとかってことを考えがちだけど、それじゃ面白くないんだよね。

うん、あくまで俺は面白くない。面白い人もいるかもしれない。でも、俺は面白くない。

 

コードには色付け的な構成音が入るコードがあるんですね。この話、突っ込んでいくと頭がぐちゃぐちゃになっちゃうんだけどね。

 

で、ここは、そんな難しいコード理論は誰かに語らせておいて、「宅録&DTM」だから簡単にやっちゃおう。

 

まず、第一番目に考慮して面白いのは、add9。

オリジナルのメロディーラインに対して、add9にあたる音でハーモニーパートを考える。

「度」の数え方は覚えてますかね。

 ドレミファソラシドで、ミは3度って数えるんだよね。正確にはメジャースケールだから長三度。

 add9は、9度の音を追加するってことです。

 コードの色付けに、よく使われる。

 

 スケール、メロディ、既存のハーモニーパート、add9。

この4つを頭に入れて、add9のハモりのパートを考えるんです。

 

俺は、こんな感じで作ってみた。まあ、一例ですね。

 

add9のハモり

 

Voice Synth鳴ったままだけど、気にしない。実際は、このハモり採用するなら、そっちも含めて考えるべきだけど、まあ、手抜き。

 

では合わせて聴いてみよう。ちょっとVoice Synthミュートしよう。

 

新ハモり

 

めでたく完成。

 

結局、ハーモニーはメロディーとスケールをよく考えて、試行錯誤しながら自分の気持ちいいハーモニーを探っていくしかない。

 

最後に、前回と今回のハモりはメジャースケールの場合で考えてるからね。

ナチュラルマイナースケールの場合は、また、そのうちね。