一言で言えば、世界初のブラウザベースのマクロのレコーダーです。


Web上で行う作業を手軽に記録し、リプレイさせることができます。
Webブラウザは、現在おそらく最も頻繁に使用するソフトウェアです。
しかし、多くのタスクを毎日繰り返さなければいけません。

たとえば同じサイトを毎日のようにチェックしたり、
パスワードを覚えて、検索エンジンで検索をしたり、Webサイトのテストをしたり…。

iMacrosで一度この作業を記録すると、iMacrosはいつでもそれらを実行することができます。
!CLIPBOARD
というコマンドによって、ウェブサイトのデータをコピーしたり、
コピーしたデータをウェブサイトへ貼り付けることができます。

たとえば、

TAG POS=1 TYPE=TEXTAREA FORM=NAME:TestForm ATTR=NAME:Remarks CONTENT={{!CLIPBOARD}}

と書くことによって、
該当するテキストフォームに、クリップボードのデータを入力することが可能です。


逆に、ウェブサイト上のデータをクリップボードにコピーしたい時は、

TAG POS=1 TYPE=TD ATTR=CLASS:bdytxt&&TXT:* EXTRACT=TXT
SET !CLIPBOARD {{!EXTRACT}}

上記のような使い方をします。

EXTRACT(抽出)のコマンドと合わせて使うわけですね。
EXTRACTのコマンドについてはまた解説します。
iMacrosのコマンドを見ていると、

TAG POS=1 TYPE=A ATTR=TXT:~~(文字列)

という感じのコマンドがたくさん並んでいるかと思います。

これは、HTMLタグの中で
「一番目」
”「ハイパーリンク」のアンカーテキストが「~~」となっている部分”
をクリックしろ!

…と命令しているんですね。


例えば
TAG POS=1 TYPE=A ATTR=TXT:アイマクロス

と書くと、ページ内のハイパーリンクの中で
一番最初に「アイマクロス」と書かれている部分をクリックしてくれます。


TAG POS=10 TYPE=A ATTR=TXT:アイマクロス

と書くと、ページ内のハイパーリンクの中で
10番目に「アイマクロス」と書かれている部分をクリックしてくれるわけですね。


iMacrosを使っていて、
なぜかレコードのボタンを押しているのに
行動が記録されない時があります。

例えば、Googleクローム版のiMacrosは
まだまだ未完成のところも多いためか
そういう事がよくあります。

こういう時は、本家iMacrosを利用してみると
大体の問題は解決します。


本家iMacrosでレコードしたマクロを
コピー&ペーストしてGoogleChrome上で実行することも可能です。

(ただし、一部GoogleChromeに対応していないコマンドもありますので
 その場合はIE版、Fiirefox版などもためしてみましょう。
 もちろん本家のiMacrosブラウザ上で実行しても構いません。)

基本コマンドのご紹介です。

URL GOTO=http://~~~

と記述することで、マクロ実行中に
記述したURLのページへ移動してくれます。


URL GOTO=http://~~~1
URL GOTO=http://~~~2
URL GOTO=http://~~~3

と書くと、マクロ内に書かれている順番通りに移動していってくれます。

指定した秒数だけストップし、その後マクロを再スタートさせることが可能です。


WAIT SECONDS=1

という一行を入れると、
コマンドを入れたところで1秒だけ停止されます。


理論上、
WAIT SECONDS=3600
と入れれば60分待ってくれることになりますね。

ループ機能と併せて使えば、
一時間ごとに1回、同じマクロを実行させることも可能です。


極端な話、
WAIT SECONDS=72000
を入れれば20時間待ってくれるわけです。

一日一回、デイリー業務を勝手にやってくれるマクロというのもアリかもしれません。

(パソコンが常時オンになっていることが条件ですが…^^;)

imacrosと似たツールの1つとして、
IEの操作を記録するレコーダーを紹介します。

http://mt-soft.sakura.ne.jp/mt/archives/2009/04/ie.html

【機能と特徴】

・記録
   WebサイトのURLを自動記録
   IEの状態(ツールバー、位置・サイズ)を記録
   ページ内のフィールドを順に入力、またはクリックでデータと操作を自動記録
   ページ間移動
   IFrame(インラインフレーム)対応
   ハイパーリンク対応

・再生
   IEを起動し、記録したURLを表示
   記録されたデータを順次再生
   再生回数指定

・編集
   記録した操作記録をフォーム上で編集可

・その他
   インストール不要
   実行データを組み込んだExeファイルの作成

   タグ一覧表示
   タグ自動ポイント(リスト選択でマウスポインタ移動)

   記録データの暗号化
   Exeファイルの実行環境限定
     作成した環境でのみExeファイル実行可制限(盗難/紛失対策)
imacrosで、初期設定では
エラーが起こった時に再生が止まってしまうようになっています。

そうならないための設定。
コマンドラインの最初の方に、

SET !ERRORIGNORE YES

というコマンドを一行追加します。

これで、エラーが起こっても再生はそのまま続きます。
WINCLICK X=n Y=m [CONTENT={ENTER}]

上記のようにコマンドを書くことで、
「画面上に表示されている」指定された座標を、imacrosにクリックさせることができます。

※nのところには、座標の数字を入れます。
 xが横軸、yが縦軸を表しています。

「{ENTER}」の部分を下記のいずれかの値に書き換えると、
それぞれに対応したキークリックをしてくれます。
{TAB}
{DEL}
{BACKSPACE}
{LEFT}
{RIGHT}


詳しくは、
http://wiki.imacros.net/WINCLICK

なお、「画面上に表示されている」座標を指定しますので、
同じページを表示している時でも

一番上を表示させているのか、
スクロールして下の方を表示しているのか
によって、クリックする位置は変わってしまいます。


スクロールによって表示している位置が変わっても
同じ場所をクリックさせたい、という場合には
別のコマンドがあります。

その場合、

WINCLICK X=n Y=m [CONTENT={ENTER}]

と書けばOKです。

http://wiki.imacros.net/CLICK


なお、Googleクローム版のimacrosでは、2010年1月現在対応していない模様。
Googleクローム版をお使いの方はご注意ください。