今日は朝からご対面作戦を実行中だ。

先ず子猫を娘の部屋に入れ、その後私が娘の部屋に入る。

娘は今まで自分の部屋に猫を入れなかったので、黒オスには娘の部屋に縄張り意識を持っていない。

そこに先ず子猫を入れる。

黒オスは、小猫が娘の部屋にいると警戒してあまり近付こうとはしない。
黒オスは常に私に付き従うので、私が娘の部屋に入れば黒オスも必ず付いて来る。

その時、戸を小猫が出られるだけ開けて置く。
そうする事で、黒オスは入れないが小猫は出入り出来る様にして、子猫の逃げ場を確保する。

そして私の後ろを付いて来た黒オスと子猫をご対面させる。

これには突然の遭遇を避ける意味がある。

見知らぬ猫同士が突然遭遇すれば、心の準備が出来ていないのでビックリさせてしまうが、予め予期できる状況からならビックリする事は無い。

フー・シャー合戦は黙認。
バトルも猫パンチ猫キックまでは黙認。

噛み付きに発展しそうになったら、子猫を抱き上げる。

これを家族にも徹底させているのだが、早くも黒オスの教育的指導が入った。

階段の2段下で横たわる黒オスを上から見下ろす子猫。
黒猫はゆっくり階段を上り、子猫の前に仁王立ち。

そして思いっきり体を大きく見せて、上から目線で子猫を睨み付ける。
すると子猫は耳を後ろに倒してうつ伏せ上体で怯えていた。

まるで「礼儀をわきまえろ、こわっぱ」とでも言わんばかりだ。

しかし、黒オスがその場を離れると、何事も無かったかのように走り回る子猫。
メンタル強え~!

そんな子猫がコーナーに追い詰められ、フー・シャー合戦が始まった。

体を大きく見せてシャーと威嚇する黒オス、体制を低くしてグルグル言っている子猫。

黒オスが威嚇しつつ子猫のお尻の臭いを嗅ぎに行くと、小猫がシャーと言って黒オスに反撃、すかさず黒オスも応戦したのだが、その場を立ち去ったのは黒オス。

負けてんじゃねーかよ!

こうした小競り合いを繰り返しながら、力関係が決まって行く。
攻撃すれば反撃される事を学べば不用意に反撃しなくなり、それを繰り返して自分の地位は確立される。

恐らく、こうして自己主張と自己抑制を学んで行くのだろう。

猫の世界の事は猫に任せるのが一番。
下手に人間が手出しをすれば、歪な力関係を築いてしまう事になる。

それは人間の子ども社会も同じ事。

そこにいじめ問題の原点があるのだと思う。