パコと魔法の絵本 | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

パコと魔法の絵本

93点
人気舞台の映画化。監督は『嫌われ松子の一生』の中島哲也、非常に凝った映像と音楽の効果的な使い方はなるほど通じるものがある。
一晩寝ると前日の出来事を全て忘れてしまう記憶障害を負った少女。その彼女を中心に物語は全て病院の敷地内で進んでいくが、ドタバタした中にもどこか哀愁を感じさせる個性的なキャラクター陣は見ていて素直に楽しい。
基本的に子供向けなので万人にはおすすめできないけど、絵本に出てくる単純なメッセージは大人が見ても心に残る。これは子供だけに見せておくには贅沢すぎる作品。
主役のアヤカ・ウィルソンの魅力もこの映画では最大限に引き出されている。セリフ棒読みとか言わないでね(笑)

監督:中島哲也
出演:アヤカ・ウィルソン、役所広司、土屋アンナ、阿部サダヲ、加瀬亮、小池栄子、上川隆也、妻夫木聡
2008年 105分

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