おもひでぽろぽろ | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

おもひでぽろぽろ

85点
1991年のスタジオジブリ映画。高畑勲監督作品、宮崎駿は製作総指揮にまわっている。そのため絵は『火垂るの墓』を彷彿させる、高畑さん特有のリアルなタッチ。
主人公2人、タエ子とトシオは俳優の今井美樹と柳葉敏郎をイメージして作り上げられており、もちろん声優もこの2人を起用。2人の収録部分は、最初にアフレコを録り後から画をのせていくという従来とは逆の方法をとった事でも有名。
27歳のOL、タエ子が休暇を取り義兄の田舎に遊びに行く。そこで彼女はなぜか突然小学5年生時代の自分を思い出す。
現在(1982年)と過去(1966年)を綿密に描いた展開。当時を知っている人なら懐かしい思いにさせられるであろう構成。若い人が見ても違和感のないレベルの高いストーリーが素直に面白い。
都はるみのエンディングテーマも含め昭和を意識した渋めの演出は今見ると逆に斬新に見える。あえて強引に例えるならリアルちびまる子ちゃんといったところ(笑)

監督:高畑勲
声の出演:今井美樹、柳葉敏郎、本名陽子
1991年 119分

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