自殺サークル | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

自殺サークル

3点
『愛のむきだし』『冷たい熱帯魚』で強烈なテーマをユーモアを含めて表現した奇才、園子温監督の2002年作品。
日本全国で集団自殺が濫発。その原因を探る展開。
冒頭、54人の女子高生が一気に駅のホームから飛び込み自殺をするシーンでいきなり度肝を抜く。これはひょっとしたら園さんらしい凄い映画かも?
しかし映画が進んでいくにつれ、徐々にその期待は裏切られていく。
自殺をテーマにしたストーリーは非常に興味深いが、内容に驚くべき進展はない。なぜ自殺が蔓延したのかを捜査し、最後に真相が語られるだけ。死ぬ場面以外には大した仕掛けはない。
しかも最後に明かされる真相があまりに安直でくだらない。正直、小学生でも失笑してしまいそうなレベルの低さ。個人的にはROLLYが出てくるあたりでもうダメだったね(笑)前半がよかっただけに失望度はあまりにもでかい。

監督:園子温
出演:石橋凌、永瀬正敏、ROLLY
2002年 99分

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