猿の惑星 創世記(ジェネシス) | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

猿の惑星 創世記(ジェネシス)

89点
1968年に公開されたSF映画の金字塔『猿の惑星』。本作はその前の時代、なぜ地球は猿の惑星になったのかのヒントを描いた物語となっている。
監督いわく、全部で5本作られてる旧作シリーズとは基本的に無関係。しかし例えば主人公猿の名前がシーザーであったりなどファンならニヤリとするようなオマージュ的描写があちこちにあるのは見てて素直に楽しい。
アルツハイマー特効薬の開発のため、猿にその薬を投与する。そして1匹の猿が知能を持つ展開。
ストーリー上に大きな仕掛けは無いので、おそらく誰でも先を読むのは難しくないであろう構成。ただクライマックスは意外なほど派手なアクションシーンが続くのは嬉しい誤算。映像のクオリティも非常に高く、猿の惑星に興味がない人でも充分興奮できる面白さ。
唯一欠点を挙げるとすれば、CGで表現した猿があまりに没個性な事。旧作のコーネリアスとかジーラは愛嬌たっぷりだったけどなぁ。

監督:ルパート・ワイアット
出演:ジェームズ・ブランコ、フリーダ・ピントー、ジョン・リスゴー、ブライアン・コックス、トム・フェルトン、アンディ・サーキス
2011年  106分
原題:RISE OF THE PLANET OF THE APES

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