ワイルド7 | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

ワイルド7

12点
1969年から10年に渡り少年キングで連載され、ドラマ化もされた事のある人気漫画の実写映画化。監督は『海猿』シリーズの羽住英一郎。
特殊能力に秀でた犯罪者7人が超法規措置で集められ、国家の下で悪と戦う話。しかし内容は残念ながら、期待を大きく裏切る出来。
とにかくアクションシーンが圧倒的に少ない。冒頭でちょこっと派手なカースタントが出てくるが、あとはダラダラ延々とどうでもいい人間模様を描く。一応ワイルド7面々の紹介もあるが、そのわりにメンバーの背景はほとんど語られずこれでは感情移入も困難。時間をかけたわりに何の説明もできていないため、無駄な時間帯が異常に長い印象。
終盤では唐突に裏切り展開で組織と対決。ラスト30分は大掛かりな銃撃戦がようやく始まるが、ストーリーに深みがないため登場人物が傷ついても何の思い入れもないんだな。ただ激しくドンパチやってるだけで、迫力や興奮はあまり味わえない。
ニワカの俺が見てもこの仕上がりには納得いかないんだから、原作のファンはさぞかし無念な事だろう(笑)

監督:羽住英一郎
出演:瑛太、深田恭子、椎名桔平、要潤、本仮屋ユイカ、宇梶剛士、阿部力、丸山隆平、平山祐介、松本実、吉田鋼太郎、中原丈雄、中井貴一
2012年  109分

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