遊星からの物体X | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

遊星からの物体X

85点
1982年に公開されたSFホラーの名作。鬼才ジョン・カーペンター監督の初期代表作の一つ。
南極基地という閉鎖された空間で、人間に寄生・同化・擬態する異星物を描いた話。
12人いる隊員たち。しかし誰が寄生されているかが見た目では全くわからず、徐々に疑心暗鬼になっていく心理を鋭く表現した展開。
そして何と言っても当時話題になったグチャグチャなエイリアン映像。CGなんかない時代だから今見るとショボく見えるかもしれないけど、まぁこれはこれでマニアには味わい深いグロさ。なんじゃそりゃ(笑)
登場人物1人1人の個性がやや薄く、仲間が侵されていく恐怖がイマイチ伝わってこないのは意外な欠点。正直言うほど怖くないが、しかしこの時代の作品としては十分のクオリティ。

監督:ジョン・カーペンター
出演:カート・ラッセル、A・ウィルフォード・ブリムリー、リチャード・ダイサート
1982年  109分
原題:THE THING

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