死ぬまでにしたい10のこと | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

死ぬまでにしたい10のこと

10点
2003年製作。タイトル通りの、まぁそれなりに重いテーマの内容。
質素ながら幸せな生活を続ける4人家族。しかし23歳の若き母親がある日突然、余命二ヶ月の病気であることを医師に告げられる話。
サラ・ポーリー演じる主人公は死ぬ直前という事は誰にも言わず、ささやかな「死ぬまでにしたい10のこと」をノートに書いて一人で実践していく構成。
ストーリーはディープだが意外に淡々と進んで劇的な展開もなく、大感動をアピールした作品とはちょっと違った印象。その辺は映画としてなかなか巧い演出。
けどここでメインになってくるのが不倫。家庭には満足しているのに、旦那以外の男を知らないからという理由だけで、死ぬ前にちょろっと浮気しちゃおうって思想がありえない。そんなもんバレたらそれこそ死んでも死にきれないだろ(笑)
23歳で死の宣告受けりゃ人生きれいごとじゃないってのはわかるけどね。最後の最後に家族裏切って死ぬってのは人間の行為として最低だと思う。

監督:イザベル・コヘット
出演:サラ・ポーリー、デボラ・ハリー、スコット・スピードマン、マーク・ラファロ
2003年 106分
原題:MY LIFE WITHOUT ME

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