地獄の黙示録 | ☆テツコの部屋☆~映画評論館~

地獄の黙示録

91点
『ゴッドファーザー』で世界的大ヒットを手にしたフランシス・コッポラ監督が、1979年に手がけた本格ベトナム戦争映画。とは言っても史実そのものを描いた物語ではない。
軍の法規を破り、カンボジアの奥地で現地民を集めて王国を作ったという謎の人物・カーツ大佐(マーロン・ブランド)を暗殺するため、4人の部下を連れて現地に旅するウィラード大尉(マーティン・シーン)の一行。その道中、各地でベトナム戦争の地獄を目の当たりにする展開。
カンボジアに行き着くまでの、いくつかの出会いと出来事を中心としたわかりやすい構成。
戦争の陰湿さより、むしろ演出上のカッコ良さを盛り込んでいるので、映画としてとても面白い。
特にCGの無い時代によくこれだけのロケができたもんだと驚くばかり。ジャングルにナパーム弾撃ち込むシーンは唖然とした記憶があるなぁ。テレビでやった翌日、学校で「地獄の黙示録ごっこ」やって先生に怒られたっけ(笑)
2001年には未公開シーンを大幅に加えた特別完全版が発売されたけど、さすがにこれは無駄なシーン多すぎ。初見の人にはオリジナル版をおすすめ。

監督:フランシス・F・コッポラ
出演:マーティン・シーン、マーロン・ブランド、ロバート・デュバル、フレデリック・フォレスト、ローレンス・フィッシュバーン、デニス・ホッパー、ハリソン・フォード
1979年  153分(オリジナル版) 202分(完全版)
原題:APOCALYPSE NOW

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