子宮内膜がかなり薄い場合 | 両角 和人(生殖医療専門医)のブログ

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生殖医療専門医の立場から不妊治療、体外受精、腹腔鏡手術について説明します。また最新の生殖医療の話題や情報を、文献を元に提供します。銀座のレストランやハワイ情報も書いてます。

妊娠するために子宮内膜がある程度の厚さが必要なことは明確な事実です。過去の論文や学会の演題でも数多く報告されています。

一般的には大体8mm以上を基準にしている施設が多いかと思います。

 

ただ過去に複数回流産手術をした方などで、いくらホルモン剤を増やしても一向に厚くならずキャンセルを繰り返しているケースは実際にあります。

 

この場合ずっと移植を行わないでいると、極論を言うと閉経し、出産することを断念しなければいけなくなります。

これは適切ではないと思います。

 

ある程度の所で妥協して移植に移るべきかと思います。

 

当院でも実際にこのようなケースがあり、十分に話し合いの上移植を行いますが、過去に3mm台や4mm台で妊娠、出産している方が少なからずいます。

 

 

こちらに過去の記事をまとめてありますので参考にしていただけたらと思います。

子宮内膜が薄い場合の対策