私が住んでいるのはストックホルムの郊外。

このくらいの緯度では、オーロラが見えることは滅多にない。

 

より北に行けば行くほど、オーロラが見える確率は高くなる。しかし、ただ冬に北に行きさえすればいつでも見られるというわけでもなくて、雪や雨の降らない、雲もないからっと寒い夜でないとオーロラは発生しない。

 

日本の人はスウェーデンではどこでもオーロラを見ることが可能だと誤解しているようだが・・・。

 

ところがここ数年、オーロラが見えやすい「当たり年」が来ているのだそうだ。

私はケータイにオーロラ観察アプリをダウンロードし、オーロラが見えそうな日はこのアプリをチェックすることにしている。

 

うちの近所で初めてオーロラが見えたのは昨年のこと。しかし、車の窓からチラリと見えただけだった。

今年こそは、じっくり見られますように! と祈っていたが、昨夜(27日夜)遂にチャンスが訪れた。

私のオーロラ観測アプリが、「今住んでいる地域でオーロラが見られる確率15%」を表示したのだ。15%って少ないようにも感じられるが、私の住む地域ではこれ以上になることはほぼない。

 

住宅が密集していたり、街灯が並んでいるような市街地では、地上の光のせいでなかなか見られないと聞いたので、自宅から車で15分ほど走った所にある畑のド真ん中でオーロラを待つことにした。

 

畑の真ん中にあるこの駐車場は、地元のオーロラ観測者のメッカらしく、私達が着いた頃にはもう既に数台の車が停まっていた。

同じことを考えている人は他にもいる。しかし、寒空の中、待てど暮せどなかなか現れないオーロラ。

 

あ!

午後10時。北の空にそれらしきものが!

 

写真のほうが緑色がはっきりしている。

 

 

オーロラは雲のようなもので、風邪が吹くと動き、数秒で次第に消えてしまう。

その後、形を変えてまた現れる。

 

 

北極圏やそれに近い地方ならまだしも、ストックホルム周辺でオーロラを見ようと思ったら、相当な忍耐力が必要だということがわかった。

でも、今後もチャンスがあったら見たいですね!