緊張感からか、少しのお昼寝が悪かったのか朝4時まで私は眠れないまま朝になりました…。
夜中に何かあった時に起きれなかったらと思うと怖くて就寝前の安定剤と睡眠導入剤を勝手にやめてしまっているので、完全に夜は寝てるのか寝てないのか分からない状態の毎日です。
さすがに疲れて頭痛もひどくなってきてるので、父にそのことを話したら、処方された通り飲みなさいと言われました…まだ入院は長くなるんだし、辛くなるのは自分だからね、と。
今日からまたちゃんと飲んでゆっくり寝ようと思います。

朝11時から母の病院で先生からの説明でした。

検査結果は良好で、人工呼吸器による合併症も起きていない。
ほぼ自発呼吸が出来ているので、月曜日に人工呼吸器の設定を下げて血中酸素の低下がないかの経過観察をして血中酸素が下がらなければ人工呼吸器を外す事が可能になるかもしれない。
ただし、血中酸素が下がるようであればやはり気管支切開になる。
現時点での確率は五分五分。
まずは月曜日の経過観察。
気管支切開になる場合は、母の場合は少し難しいタイプなので出血しやすい可能性が高いので手術室でやることになるのでその場合は外科チームからの説明も受けて貰う事になる。
気管支切開になれば勿論のこと、人工呼吸器が外れた場合でも以前のように生活するのは厳しく、リハビリにも2ヵ月はかかる可能性が高い。
どちらにしても長期になるので、転院やリハビリ施設への入所になる可能性も視野に入れておいてほしいとのこと。
ひとまず、安定していて入院初日の時の状態では2日3日持てば…という状況だったけれどそれは乗り切れた。

先生は悪い事ばかり言う…けれど、今回は望みの持てる話もしてくれた。
一安心…かな。
人工呼吸器外せるのがベストだけど、うまくいかない場合も想定しなければいけないので一概には喜べないけれどひとまず…。

病室に戻るとまだ鎮静剤の影響で眠っていたので、起こさずにいました。
看護師さんが来て、いつものように拘束バンドを外してくれたけど寝ているので見守るだけ。
でも時々やっぱり無意識に手が上がって人工呼吸器の方に触れようとするので、そっと手を戻して…を、している内に少し目を覚ましたので少しだけお話しました。

「せんせいなんかいってた」

「良くなってきてるって!」

「たいいんいつ」

「それはまだ分からない、ごめんね…ずっと寝てたままだから体力も戻さないといけないしね」

分かった、と言うように頷いてまたウトウトしはじめたので

「一旦帰ってから夜また来るね」と声をかけて、また看護師さんに拘束バンドをしてもらって帰宅。

昼食をとって、晩御飯の支度を軽く済ませて、またまたお昼寝…起きたら17時!
父もお昼寝してしまっていた様子。

慌ててまた支度して病院へ。

朝よりもしっかり目を開けて待ってました。

すると少し涙を流して書く物を要求。

「こなかったからうそつかれたとおもった」

「嘘なんてつかないよ!ちょっと遅くなっちゃったね、ごめんね…それで泣いたの?」

コクン

「淋しかったの?」

コクン

「ごめんね、遅くなって。でもちゃんと嘘つかないで来たでしょー!泣かないでー」

ティッシュで涙を拭ってあげて、おしぼり貰ってきて顔拭いてあげて。

また何かを書きたくなったみたいでペンを渡す。

「5かい1かい」「きょうふになってる」

恐怖?
まさか自分の命について恐怖感持ってるの!?と心配になりながら探り探り命関連には触れないように聞いてみました。

「恐怖?何かな?もしかして5階が恐怖?」

コクン

「大丈夫、5階はもうやめようね」と話すと

「どこからきたの」と

「家だよ。まだ5階の家、そんなにすぐには決められないよ…なるべく早くって思ってるけど、焦って見つけてすぐ引っ越して何かあっても嫌でしょ?また長く暮らす家になるんだからちゃんと見て比べて決めないといけないって…分かるよね?」

と、話して納得してもらいました。

本当に本当に早く帰りたいけど、今の5階の家はただの恐怖でしかないんだなー…と。

早く見つけてあげたい気持ちもあるけれど、先生の話を聞く限りはかなりの長期戦になる可能性が高くて、しかも帰れる可能性が低い…そうなると早まって急いで引っ越すわけにもいかない。
転院になれば、転院先に近い方が良い事にもなるし、転院先でもまた長くなる事もあるかもしれない…そうなると今すぐに、とはいかないもので。。

母はきっと「何も考えてくれてないくせに」と思ってるのかもしれないけど…考えてないわけじゃないことを分かってほしい。

晩御飯の流動食の時間。
「お腹すいた?」
父「こんなんじゃお腹空くよな?」

コクン

「何食べたい?書いてみて?」

しばらく考える。
「いっぱいありすぎて迷ってるの?」

コクン

「そっかー、今はもう何でも食べたいよね」

コクン……と、頷いたあと思い出したかのようにペンを動かし

「くりきんとん」

父「○○(私)がすごい甘いの作ってほとんど自分で食べてなくなった!(笑)」

「ごめん…食べました…」

母、えー…なんでよー…って顔になる(笑)

「作ったやつだから!また作れるし、一緒に作ろう!いや、ちゃんと作ってあげるから食べて」

あー、はいはい、もういいですよーみたいな顔して頷く母(笑)

少しずつ表情にも出してくるようになったかな?
でもまだ嬉しい表情だけは見れてない。
苦しい、辛い、がっかり…そんな表情。
今はそれでも表情が出てきた事が嬉しい。




お母さん。
淋しい思いもさせてごめんね。
のどがいたい、のどかわいた、のどひりひりする、のどのせんが気持ち悪い
いっぱい書いて教えてくれたね。
ごめんね、何もしてあげられなくて。
辛いね…痛いね…。
もうちょっとね。ってもう何回も言ったのに嘘ばっかりだね。
だから、来なかったから嘘吐かれたと思ったんだよね。
嘘ばっかって思ってるんだろうなぁって、私も気付いてるよ。
嘘、吐いてるもの。
でもお母さんを守る為、頑張って貰う為の優しい嘘だって事を分かってほしい。
今はどんなに憎んでくれても構わない。
恨んでてもいい。
それでも生きて帰って笑い事にして暮らせる日が来るなら今はどんな風に思ってても構わない。
ちゃんと笑って話せるように、時々ケンカもね。
病院から帰ったら色んなお話出来るようになるよ。
早く声聞きたいし…頑張ろうね。