ペットは家族/Every day with AZUKI -3ページ目

1ヵ月だね

パパの姿が見えなくなって明日で1ヵ月

多分‥世界中を探し回っても見つける事はできない‥

多分じゃない事は解ってるのだけど‥

現実は時に残酷なものだね



49日に向けて遺品の整理もしなくてはだけど

なんか手を付ける気分にもならない

だってそれはあなたが生きた証

例えパンツ一枚だって‥



こんなんじゃダメと

自分に言い聞かせてみるけど

パパが居なくなってから

台所に立つのが辛く

コンビに生活しちゃってる

スーパーに行ったりもしてみたけど

これ本当に食べきれる?

自問自答して‥

独りをめっちゃ感じる瞬間だったり



洗濯物だって当たり前だけど

独り分なんだよね‥



お骨と遺影と

想い出の写真に囲まれて過ごす日々

そして時々パパと独り言



私の傍に今も居る

どんな時も

そう思う事で

それでも少しは落ち着いて

過ごせているのだけど



いつまでもこのままではいけないよね

‥パパどうしたらいいのかな?‥

私の行きたい道

自分で決められない




晴れたら♪

あなたが天に召された事を

ようやく事実として

受け入れようとする自分が居るよ

でも‥そしたらすごく悲しくなった

愛するに時があって

手放すにも時ががある‥

教会で結婚式をした時に頂いた

聖書の中の一説を

心の中で繰り返すけど

そこで思考が止まっちゃう


ありふれた日常の中で

あなたが居るのが当たり前すぎて

ただいま‥のあとに

お帰りが‥ないこの現実が

たまらなく残酷に思えます


だからもう暫く泣かせて貰うよ

だって‥

泣く事しかできないんだもん



でも‥こんな想いを

あなたにさせなくて良かった

本当に心からそう想う



明日はどうかお天気にして下さい

そしたら元気にあづきと

散歩に出かけるつもり

そしてあなたも一緒に居てくれたら‥

最高なんだけどな

家に居る

自転車の鍵どこだっけ?

「さっき持ってたよね。思い出してごらん」と

声がする

何気なく手に取ったパーカーの

ポケットから鈴の音

見つけられたよぉというと

「良かったね」と

また声が聞がする



そんな風に普通に会話ができるのは

やっぱり家に居るの?

くすっと笑って泣いて‥

でも姿は見えないの