サントリー美術館で開催されていた 「一瞬のきらめき まぼろしの薩摩切子」展 を見てきました(~5月17日まで)。

薩摩切子のゴブレットが欲しいとか、ロックグラスが欲しいとか。
長く細く抱いていた思いは、展示を見終える頃には静かに消え去りました^^;
なんというか・・・
要するに、見るだけでお腹いっぱいになりすぎて飽きちゃいました。

ここまで数が揃った状態で展示されるのを見たのは初めてで、最初は興奮していました。
が、次第に、「・・・。」となり、途中からはもうすっかり飽きて来て・・・。
"まぼろし" と、枕言葉のように冠される薩摩切子。
失われたまま復興されることなく時代が過ぎて行った理由は色々あっただろうと言われますが、この「退屈さ」もあったのだろうか? と勝手な想像が胸をよぎりました。

たくさんの薩摩切子が並ぶ姿は圧巻で、その美しいことといったら、・・・なのですが。
デザインもスタイルも極めて画一的です。
まるで同じような小皿が繰り返し繰り返し展示され、まるで同じようなグラスがこれまたいくつもいくつも延々と並んでいる。それだけでは、歴史を生き抜くことはできないのかも知れません。

何か、何か新しい道を創造できる職人が一人でも居たら、また違ったのでしょうか。
同じころに鑑賞した「カルティエ クリエイション」とはどこか対照的で、色々な意味で考えさせられる、興味深い展示でした。

(お休み中ですが、"記録" として。)