奥田 英朗
ガール
内容（「BOOK」データベースより）
さ、いっちょ真面目に働きますか。キュートで強い、肚の据わったキャリアガールたちの働きっぷりをご覧あれ。爽快オフィス小説。
２０代後半～・働く女性
にとてもオススメの１冊です。
とにかく読んでみてください。
作者が男性という事に衝撃を受けます。
物語は⑤篇の短編集になっています。
「ヒロクン」「マンション」の②編はどちらも上司・年上の部下 との葛藤を描いてます。最後はよく言った！と主人公の女性に拍手とエールを送りたい気分になりましたね。
「ガール」「ひと回り」は３０代女性のひとつの答えを出してくれるお話です。
やっぱり２０代の頃のように、はしゃいだり、甘えたり、若さを武器にって考えは通用しない。(;^_^A
そうゆう３０代女性の葛藤を見事に解決してくれましたねっ
自分が２０才くらいの頃は、３０才って大人だと思ったし、もぅ住む世界の違う女性ってイメージがあったけど・・・今マリーは２７才でしょ。確かに洋服
や食物
の趣味なんかは多少変わってきたけど、まだまだ若いつもりでいる部分ってたくさんある。３０代って自分が思った以上にいろんな面で衰えていくと思う。（特にお肌
）自分ではそれほど気がつかないものなんだけど、周りの目はあきらかに違ってくるんだよね。⑤篇中「ワーキング・マザー」の①編だけは、タイトル通り子供を持つ女性のお話です。
小学生の息子を母親ひとりで育てる、いわゆるシングルマザーの物語。マリーも働くママとして共感できる部分ってたくさんあった。(´∀｀)
仕事と家庭はたしかに別
仕事の中に家庭を持ち込んじゃいけないと思うよ。でもね、子供にはたくさん愛情
を注いであげなきゃなぁとも思った。働くママの子供って結構ガマンしちゃう子って多いんじゃないかな
って思うんです。特にママの前では
うちのチビも似たような所があって、ママには「気を遣わせたくない」とか、「心配かけたくない」ってゆうのかな？とにかくママの前ではいい子ちゃんだし、しっかりした子をやろう としている風に（最近）見えるんですよね。そりゃ～まだ５才の男の子ですから、わがままも言うし、甘えてくるし、反抗してきたりもしますけどね。(*⌒∇⌒*)そんなわけで、ポロッと涙した部分もありました。
今回は書評というより、マリーの想いばかり語ってしまいましたが、とにかく面白いので必見です。読後も爽快で、また明日からがんばろって気持ちになれます。
ただマリーはキャリアウーマンではありません。（自分で宣言するのもなんだけど・・・）だから、物語の主人公達にとても憧れちゃいましたね～
★★★★☆