消費カロリー > 摂取カロリー

となれば体重は減る...という理論なわけなのですが.

一概に消費カロリーといってもいくつかあります.


1.基礎代謝

暫定的な定義は,身体的,精神的に安静な状態で代謝される最小のエネルギー代謝量であって,生きていくために必要な最小のエネルギー代謝量.

何もしないでも(寝ているだけでも)消費させるエネルギー量のこと.

1日の総消費カロリーの6~7割.

これが高ければ高いほど,リバウンドしにくい...とも言えますよね.


2.生活活動代謝

日常生活での動作や,運動などで消費されるエネルギー代謝量.

掃除をする,立つといった動作によっても消費するエネルギー量がでてきます.

激しい運動や,身体を使う労働をすればするほど,消費量は大きくなりますよね.

1日の総消費カロリーの2~3割.


3.食事誘導性熱代謝

食事をすることによって消費されるエネルギー量のこと.

食べることで熱が産生されますが,この熱を産生させるためにエネルギーを消費します.

1日の総消費カロリーの1割程度.


今回とりあげるのは3の食事誘導性熱代謝.

たかが1割.されど1割...ということで.(^^;

どうせ必ず消費されるエネルギーならば,たくさん消費された方が良いですからね.


単純に考えると,この食事誘導性熱代謝を高める方法は3つ.


■食事の回数を増やす

食事の回数が増えれば,食事誘導性熱代謝の量も増えます.(^^;

1日の食事の総量はおなじにして,4回食や6回食にするといったダイエット方法もありますが,これは食事回数を増やして空腹感を感じる時間をなくすという意味でも効果以外に,熱代謝量を増やすという利点もあります.

注意する点は食事の間隔.

2時間以上は間をあけるようにしないと,常に胃にものがはいって胃液が出ているという状態になってしまうので,胃が休まらず身体に負担がかかってしまいます.


■たんぱく質を増やす

食事の内容によっても熱代謝の量がかわってきます.

たんぱく質が多い食事を摂ると,熱代謝量がアップするとのこと.

低炭水化物ダイエットなどと組み合わせれば,さらにダイエット効果のアップが期待できますね.

注意する点は食事のカロリーとバランス.

たんぱく質を増やす,とはいっても極端に増やしすぎたり,カロリーが多くなりすぎたりでは,効率のよいダイエットは期待できなくなるほか,便秘になったりと健康にも影響してきますので.


■おいしいと感じて食べる

ものを食べるとき,おいしいと感じて満足して食べるとセロトニンが放出されて熱代謝量が増えるそうです.

大事なのは「おいしい」と感じること.

食事が味気なかったり,ダイエットのためにダイエット商品やサプリメントだけで食事を済ませてしまうと,熱代謝量はあまりアップしそうにありませんよね.(^^;

注意する点は,やはり食事量とカロリー,でしょう.

おいしい=必ず高カロリーになる! というわけではありませんが,


その他,食後にお茶やコーヒーを飲むことでも食事産生熱代謝量は増加するそうです.


って,逆に考えると...

食事抜きは,摂取カロリーも減らすけれど,同時に消費カロリーも減らしていることになるわけなんですね...(^^;;;

効率よく簡単に痩せる...というのはやっぱり難しいものです...(^^;