クラブの動きと感覚その⑤ | うぢまっちゃのゴルフ日記

うぢまっちゃのゴルフ日記

ゴリゴリ工業系理系男子アラフィフ
スコアアップにはさっぱり役立ちませんが
モヤっと解消にはちょっぴり役立つかもしれない
『ゴルフ 物理シリーズ』を気まぐれに更新中...
素振り! すぶりゃー!! スブリスト!!!

こんにちはo(^▽^)o


これまで

コックの解放タイミングとヘッドスピードには密接な関連があり

いわゆるレートヒットすることでヘッドスピードが上がること


ただし それを妨げるものとしては

①遠心力

②クラブのモーメントによるタイミング

があること


前回は ①遠心力について説明しました


図も書いてみましたので

前のブログも見て頂けると 以下の理解が

しやすいのではを思いますので

是非ご参照ください m(_ _ )m




さて今回は

 ② クラブのモーメントによるタイミング

について説明します



下の図はドライバーと9番アイアンを

スイングバランス測定器にのせたときの

模式図です


2本とも同じバランス(たとえばD2とか)

だとこんな感じになります


図8

バランスが同じということは

左にぶら下がっているおもりが同じということです



ここでO点から左を無視して

右側だけで振り子として考えてみることとします


イメージとしては下の図のようになります


図9

振り子の周期は

長さの平方根に比例しますので


長さが1.5倍違うということは

√1.5≒1.22


つまり

ドライバーの方が9番アイアンよりも

1.22倍周期が長いことになります


さて

ここで

ある人が9番アイアンでレートヒットするスイングを

習得したとします


スイングのイメージは図のようになります


図10


ではこの人がドライバーに持ち替えて

9番アイアンと同じスイングをしたとしたら

どうなるか考えてみましょう


本来なら

ダウンスイングの途中のクラブが水平になるところから

インパクトまで90°リストワークすべきですが

周期が1.22倍なので

90÷1.22≒74

つまり74°しか回転できず

結果として16°振り遅れることになります(x_x;)


その下はその模式図です


図11


振り遅れたままインパクトすると

フェースが開いてボールにあたるので

スライスやプッシュアウトなど

ボールは右方向へ飛んでいくことになります


(このフェースの開きの修正するやり方を間違いが

 様々な悪癖を生む主要因となるのですが

  それは また別の機会で...)


振り遅れの修正する方法はいくつかありますが

まず リリースを早めるという方法について

考えたいと思います

(田村尚之プロとかこの方法を提案してますよね)


クラブのリリースに必要なボディーターン角は

45×1.22≒55

つまり55°になると

9番アイアンと同じスイング(標準モデル)

になります


図12

ちなみに

この際のヘッドスピードは

過去の計算モデルでいくと

ボディーターンによるOの速度 10m/秒  ・・・・・①

リストワークによる速度は 

10×180÷55≒33m/秒  ・・・・・②'''

ヘッドスピードは

①+②'''=43m/秒


標準モデルよりもちょっと早いレベルになります

(ちなみに僕は今このレベル)



参考までに

他の振り遅れ対策法について述べておきます


たとえば

ゆっくり振るという方法の場合

本来50m/秒でるはず(詳細はその③参照)

ですが

1.22分の一になるので

50÷1.22≒41m/秒


まあ悪くないですね



他には

短く握るというのもありますね

ただタイミングをまったく同じにするには

9番アイアンと同じ長さに握る必要があるので

事実上無理です


でもちょっと修正したいとき

たとえば 朝一のショットなんかでは

有効ですよね



誤った対応例としては

ボディーターンの速度のみ下げるという

方法が考えられます

つまり手打ちですね

これではスイングがバラバラになってしまいます



また

ドライバー長尺化の対応として

ヘッドを軽くする対応も振り遅れに効きそうですが

ちょっと待ってください!

前の振り子のモデルを思い出してほしいのです


振り子の周期はおもりの重さに依存しないのは

小学生の理科で勉強したと思います


よしんばバランスを軽くしたとしても

長さが長くなれば周期は必ず長くなります


『長尺化したほうがヘッドスピードがあがって飛びます』

と言われ

全体の重量を減らし

『以前とバランスは同じにしましたから大丈夫!』

って言われても

実際に打つとタイミングが合わないことが多いと思います


ならばと

さらに重量を軽く バランスを軽くしていくと

クラブ重量が感じられなくなってきて

ボディーターンがしずらくなり

結果手打ちになり スイングを壊してしまう...


巷に聞く ”あるある”は

物理的にはこういうことではないかと思います



少なくともゴルフクラブを設計しているエンジニアは

こんな事は百も承知のことでしょう


でも広告にも雑誌にもでてきませんね...

(僕が知らないだけ???)


やはりこれは


『不都合な真実』


なのでしょうか?



それはともかく


クラブの変遷の歴史をみると

パーシモンやメタルヘッドの時代にくらべ

現在のチタンドライバーは2インチ以上長くなっていますよね


(軽量化も同時にしているのでバランスはそれほど変わってない)


こんなことから

長尺ドライバーにありがちな右方向のミスに対応するため

早めにリリースする

とか

右足前で打つ感覚

とかいったことが

雑誌などのレッスンで言われるようになったのでしょう


基本的にはレートヒットなのは普遍と思いますが

振り遅れないために

長さに応じて(←㊟バランスではない!)

リリースのタイミングを変えるというのが

いまどきの主流の考え方のように見受けられます



その①~⑤まで長々と続けてきましたが

ここまで説明してきますと

いろいろ言いたかったことが言えた気がするし

他の考察をする上でも

基礎的な共通認識になるのではと思っています

(自己満足?でも、まだまだ分かりにくいかも??)


この手の考察は 実はまだまだあるのですが...

また長くなりましたので 今回はこの辺で...



今年に入ってゴルフ関連のお金1090円 6Hどまり...

素振りくらいせねば...(x_x;)