クラブの動きと感覚その⑦ | うぢまっちゃのゴルフ日記

うぢまっちゃのゴルフ日記

ゴリゴリ工業系理系男子アラフィフ
スコアアップにはさっぱり役立ちませんが
モヤっと解消にはちょっぴり役立つかもしれない
『ゴルフ 物理シリーズ』を気まぐれに更新中...
素振り! すぶりゃー!! スブリスト!!!

前回は

温かいコメントや

たくさんのみなさんに『いいね』をいただきました

ありがとうございますm(_ _ )m



仕事激忙につき やっとアップです...

『日記』になってないっすね( p_q)

『忙』は心を亡くす書きますね


今日はゆっくり休んで 心を取り戻したいです...

ということで

今回は遊び心なしのシリアス内容です



さてさて

今回も前回からの引き続きになります


前回は

力の出し方

(難しく言うと 数学のベクトル論でいう スカラー部分)


スイングの各ポジションにいついて

どんな力がはたらいているか

(大きさに向きを加えたベクトル)


ということでした



もし ここから読まれる方がいたら

前回の 『その⑥』 から見てて頂きたく


できれば その前の『図シリーズ』まで見て頂けると

理解しやすいと思いますので ぜひ...



前回のスイングの各ポジション

(トップ ハーフウェイダウン プレインパクト インパクト フォロー)

において

ボディーターンの力 および リストワークの力が

どのように働いているのかまとめたのが

下の図になります


図21

注目したいのは

リストワークの力の向きです


ボディーターンが90°するかしないか

時間にして コンマ数秒の間に

なんど270°も向きが変わっています


この急激な向きの変化は

人間の意識して動かせるスピードの限界を

超えているのでしょう


なにしろ意識してコントロールできないわけですから

人によってさまざまな感覚が生まれてくるのだと

思われます


この人による違い 無意識の感覚を

運動生理学から解き明かしたのが

4スタンス理論

と言えるでしょう


ゴルフ熱心な方は

4スタンス理論はもう常識なのかもしれませんが

おおざっぱに要約すると

 ①押し(縮む)ときに力が出しやすいBタイプの人と

  引き(伸び)のときに力が出しやすいAタイプの人に

  分けられる

 ②タイプそれぞれにあった身体や手の使い方がある

ということになろうと思います

(さらに内外で1・2に分かれるのですが 詳細割愛)



****お断り****


これ以降の内容については

ディープな人間の感覚という

極めて説明困難な世界について

少し踏み込んでいきます


自分(A2タイプ ←(たぶん))なりの理解と想像で記載します

ので

異論がある(多い)かとは思いますが

うぢまっちゃ自身はこの感覚ということでどうかご容赦を...


***********


本題に戻ります


日本人に多いといわれるBタイプについて

力の入れるタイミングと感覚をあらわしたのが

下の図になります


図22


B系の人は

二軸系なので

トップからダウンにかけて

体重(荷重)移動をします

ここが①の『踏み込んで』

ということになります


体重移動するために

切り返しにはすこし間が必要になります

この間はタメとも言われますね


Bタイプの人はテンポやリズムが重要といえますし

このタイプの名手はみなテンポやリズムがすばらしい

とも思います


ちなみに『踏み込み』のところが人によっては

『下半身主導』とか『腰をきる』かもしれません

また

『右足を蹴る』というのもアリかもしれません

(昔のジミーバーバラ)


①の『踏み込み』にすぐにつづいて

ハーフウェーダウンにおける

②の『押し』に入ります


ここから右ひじが伸びていきます


人によっては

『下げる』 とか 『縮む』 とか 『しゃがむ』 とか

『座る』 とか 『突く』

という表現になるのかもしれません


そして


プレインパクトでは

③の『込む』 になります


まず②で押しているので

『引く』ではなく『突っ込む』という

感覚になるのでしょう


以上をまとめると

Bタイプのスイングは

①踏み込んで ②押し ③込む

ということになろうかと思います



つづいて比較のAタイプのスイング

(ちなみに自分はこのタイプと思っています)


図23

A系の人は

一軸系なので

トップからダウンにかけて

体重(荷重)移動は少ないです


上体を捩じってあげるので

ダウンには自然とボディーターンの動きが入ります

よってはボディーターンを始動させる意識

が少ないということになります


よって切り返の間が少なくなるので

リズムとして速く見えるのだと思われます


したがってAタイプのひとが

『下半身主導』とか『腰をきる』

ということを意識しすぎると

ボディーターンが先行し過ぎて

リストワークが遅れる

いわゆる『振り遅れ』になりやすいものと

おもわれます


ハーフウェーダウンにおいても

特に『押し』の意識はありません


右ひじが伸びてきて引っ張れる状態になった

プレインパクトにおいて

急激に引っ張る力を発揮します

ここが①の『引き』になります


そして


両腕が伸ばされるインパクトにおいては

上方に『上げる』 感覚にになります


まとめると

Aタイプのスイングは

①引き ②上げる 

シンプルなスイングになります


Aタイプの名手は

このようにシンプルなので

クラブが余計な動きをしにくく

綺麗な円運動をするので

『美しい』とか『きれい』とか

いわれますね


(美しさは『結果』であって 求めるところではない

 というのは僕の自論です

 Aタイプに限らず Bタイプもそれぞれに 

  名手は『すばらしい』と思うのです)


まあ

ふつうのひとは

AタイプもしくはBタイプに分かれるのですが

ごく稀に これらに属さない

天才

と呼ばれるタイプも存在するように思います


知る人ぞ知る

伝説のゴルファー

レジェンド オブ ザ レジェンド

ともいうべき異才

モーノーマンは

そうだった可能性があると

推察されます

(グレッグ じゃないほうのノーマンですよ)


知る人ぞ...というくらいですから

もし知らないかたがいたら

ググって調べてみてくださいね


彼は自身のスイングを

Buckle (ズボンのベルト留め金)

Slile (スライド)

Sit (座る)

Bump (バーン!って感じ)

と称したそうです


なにしろ天才の感覚ですから

分かりようもありませんが

自分なりにあてはめるとすろと

こんな感じだったのではないでしょうか



図24

④のところはもう

『芸術は爆発だー!』

みたいな感じで

Bumpとしか表現しようがないのでしょう



もしかしたら

ドラコンの選手なんかは

このような感覚で振っている可能性はありますね


ただ

モーノーマンの凄いのは

パイプライン モー (石油とかを通す管(のようにまっすぐ))

と称されるほど 球を曲げなかったということです



ところで

球を曲げない(曲げにくい)打ち方として

『ライン出し』がありますね

代表選手としては 丸山茂樹選手や藤田寛之選手

有村智恵選手といったところでしょうか

なんとなくBタイプの人が多い気がしますね。

飛距離よりは アイアンで精度良くといった狙いの時に

使われる機会が多いように思います

ちなみタイプはAタイプですが

タイガーの『スティンガー』も似たようなところがあると思います


少しモデルはいじっていますが

こんな感じでしょうか



図25


リストをあまり使わずにコンパクトなトップ


そこから①ボディーターンで繰り出して

②前に出す 感覚のように思います


振り幅が小さいので

腕と体をしっかりと『コネクト』(←ベンホーガン モダンゴルフ参照方)

して振らないとパワーが出ませんね


脇にタオルやヘッドカバーを挟んで打つと

習得しやすいように思います



***おまけ*******


ライン出しと混同されやすいものに

パンチショットがあります


定義の問題もあるかもですが

僕は

パンチショットはバンカーの目玉や

深いラフからの脱出に使われる

トリックショットの一種と定義します


打ち方のイメージは

林由郎さんなんかの昔のビデオのユーチューブなんかを

参照していただけたらと思います


本当に当てた後にヘッドを引き戻していますよ



図26


ヘッドの軌道としては鋭角的におりてきて

インパクトと同時に急激に上方に振りぬかれます


引き戻すには グリップを急に握って力を入れます

この力の入れ方が

人を殴るときのパンチ (当てる瞬間に握る)ので

パンチショットと呼ばれるのだと想像されます


****************


ここまで説明してきて

本当につたえたかったのが下記の内容です


僕が4スタンス理論をあらためて勉強するきっかけとなったのは

右ひじを痛めてたことによります


Aタイプの僕は 引っ張る感覚はありますが

押し下げる感覚はあまりありません


そこでダウンで押し下げることでドローを打ちやすくしたり

飛距離を伸ばせるのではと安易に考えました


下げる動きは 『座る』感覚であれば問題ないのでしょうが

右手だけで突き出すようにしてしまったのです

突き出した右手は伸ばされ

インパクトで急激にクラブの遠心力とインパクトの衝撃にさらされます


とくにトレーニングをしていない自分には過負荷だったのです


さらにはそれをカバーすべく左手首で補おうとして

されに左手首を痛める悪循環


図にすると下のようになります



図27


Bタイプの人は突きの動きを入れますが

インパクトでは右手を伸ばしきることはしません


たとえばボクサーがストレートパンチを入れるとして

伸びきる直前に引いているのです


この過ちは

Bタイプの人にも起こりえると思います


突くイメージの人が

『腕は伸ばすべき』といって

伸ばしきってしまうと

まったく同じことが起こってしまします



自分は指導者にもつかず

独学で自分の身体をつかって人体実験をくりかえしている

ようなものなので...

ケガは実験失敗の代償とも言えるでしょう


今は痛みというよりは違和感だけで済んでいるのが

幸いと言えば幸いですかね...


やはり

それなりに道を究めようと思えば

しかるべき指導者につくことが

無難でしょう


40才をすぎて『身体に優しい』スイングという観点も

必要になってきたとも言えます


もしブログを読んだかたでも

似たような経験をしたことがいらっしゃるかもしれませんね


もしない方でも

少し頭の隅においておいていただけると

余計なケガが防げるのではないかと思います


かなり長くなりましが

お読みいただきありがとうございました


今後の予定は未定ですが

クラブの構造をあわせフェースローテションについて

考えてみたいと思っています


それでは ごきげんよう o(^-^)o