Q 食生活を見直し、妊活には玄米が良いと周りの妊活をしている方に教えてもらいました。しかし、玄米はミトコンドリアの毒だとネットで知りました。本当でしょうか。
妊活をしている方は玄米を食べている方が多いように思います。私の周りの方々も玄米を食べてます。玄米は食べるのを止めた方が良いでしょうか。
お水に浸して発芽させると 玄米の出す毒は消えると聞き 買った玄米がまだまだあるので 玄米を発芽させ食べてます。ミトコンドリアの毒だと知り、どうしようと焦りました。発芽させずそのまま玄米を炊き食べていました。先月から玄米食に切り替えたところ、今月の生理は23日周期で早く来てしまいました。玄米食を止めればミトコンドリアはまた改善されるのでしょうか。妊活に玄米が良いと皆さん言ってますが 実際どうなのか分からないので 教えてください。
玄米を食べてるかたのBlogを見ましたが初期流産なさってる方を多々見かけます。
国内も海外も行ったり来たりで外食も増えたりあるので外食も和食と気をつけ自炊の時にはなるべく気をつけ体に良い物と思っていましたが玄米はミトコンドリアに毒だと言う記事を見て、目の前が真っ白になりました。
助産師さんの中ではマクロビに近い食事をと言っている方も多くて、それとは逆に肉や魚や卵も妊活には大事だと言う記事も沢山あり、情報が多すぎて何が正しいのか逆に混乱してします。忙しい時はついネットの情報に頼ってしまいますが、もうそれもやめ 先生のBlogで勉強します。
A ネットの情報には誤りが多いと思います。誤りをチェックする仕組みがないからです。私のブログは論文の根拠のもとに記載していますので、その出典先を明記しています。私のブログの過去の記事を読んでいただくと、玄米食やミトコンドリアのことも納得いただけると思います。
「玄米の栄養について」佐藤実さんの講演内容が参考になります。
玄米摂取の問題点は2つあります。
①フィチン酸:ミネラルをキレート結合して吸収を妨げる
②アブシジン酸:病気への罹患のリスク
(発芽成長抑制作用のある植物ホルモンが生体内で活性酸素発生しミトコンドリアを損傷する)
しかし、この2つは、玄米を吸水処理して前発芽玄米状態にすることにより、簡単に回避できます。(吸水処理:20~30°C、 12時間~発芽前)
①吸水処理→フィダーゼ活性化がフィチン酸とミネラルの結合を切断し、吸収を容易にする
②吸水処理→発芽準備過程が開始するとアブシジン酸が減少し、保健機能性成分の発現が増加する
また、2013.1.4「私のダイエット作戦 番外編:ミトコンドリアを元気に」の記事を参照していただくと、ミトコンドリアを元気にする方法を記しています。
ミトコンドリアを元気にするには、ミトコンドリアのエサを減らす、つまり栄養と酸素を減らすのが効果的です。ミトコンドリアのエサとは、炭水化物、つまり白米などです。炭水化物の少ない食事として玄米食が勧められます。玄米食などの低GI食はミトコンドリアのエサにはなりにくいものです。安心して玄米食をお召し上がりください。