Q&A1438 医師の能力 | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 以前、薬の量のことで投稿したものです。Q&Aのナンバーは忘れました。まだ投薬が15種類以上ありますので、ここでは書きません。母が認知症の疑いがあるので2年前に総合病院の循環器内科(カテテール)の医師に専門医に紹介状をかいてもらうようにお願いして一度は承諾してたのに、結局は書くのを断られたものです。

松林先生のお答えは医師もサラリーマンのためトップが替われば従わなくてはならないということでしたが、なんとなくわかってきました。学閥は存在し、医師の腕もそれぞれ日々のアップデートを怠っている先生もいる。これは本当のことですね。いつもかかっている先生ではよくならないので、私の知っている医師のところへ連れていきましたところ、原因がすぐわかりました。電解質を調べ塩分がほとんどないから、いつもいっている上記の総合病院に行きなさいと紹介状を書いてもらいました。低ナトリウム血症でした。母は入院し、3日目の夜にせん妄状態になったために、家に帰ったほうがいいと退院しました。しかし、2日の朝に様態が悪くなりもとの総合病院の急患につれていきましたが、認知症の患者にみられる症状と診断されたのです。昨年の秋に利尿剤を追加されましたがそれが原因かもしれないそうです。この医師は薬をたくさん処方しますが、今回はさすがに減らしました。結局は2年前に紹介状を書くのを断った専門医にいくようになったのです。私は、精神科医2人、脳神経内科1人に母の症状を話しましたが、かなりの確率で認知症といわれいました。正直あきれています。地元では名医といわれていますが、間違いですね。原因を見つけたのは、いわゆる街医者です。高齢ですが、もと勤めていた病院は厚生労働省の外郭団体の総合病院です。医者の選び方は難しいですね。ランキング本はあてにできません。

 

A 処方した薬が別の病的な状態を生み出すことは少なくありません。処方は必要最小限に留めておきたいものです。もちろん、必要な薬は処方すべきですので、このあたりの見極めは重要です。

ランキング本などに紹介されているものは、政治的、社会的、金銭的など様々な要因が絡んでいることが少なくありませんので、ご注意下さい。