Q&A4000 卵巣嚢腫5〜6cm | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 夫:42才 精液所見DFI22% 、乏精子症
  妻:37才 AMH1.99、右卵巣嚢腫(漿液性嚢胞)5〜6cm
  その他基礎値など問題なく、卵胞チェック、排卵、排卵後の内膜黄体ホルモン等は問題ないです。


以前卵巣嚢腫が4cmほどで一年で0.8mmの成長している方の記事(2023.7.17「Q&A3725 卵巣嚢腫が心配です」)で、採卵時に穿刺吸引するとのコメント拝見致しました。現在主治医からは、採卵→卵巣嚢腫ope→移植を勧められております。またAMHの値や妻の年齢的に刺激もしっかりした方が良いとのことでした。卵巣の腫れやOHSSのリスクなど考えると、刺激するのに抵抗があります。卵巣嚢腫の大きさ的に以前先生がおっしゃられていた嚢腫の刺針はこの場合適応外で、やはり腹腔鏡手術の方がよいのでしょうか。出来ればオペを避けたいのですが。ご回答頂ければ幸いです。

 

A MRIや腫瘍マーカーで悪性の疑いがないことが確認できれば、必ずしもオペは必要ありません(この場合は、採卵時の吸引も可能)。しかし、少しでも悪性の疑いが否定できなければ、オペが必須です。

 

なお、このQ&Aは、約3週間前の質問にお答えしております。