2024年5月11日 

サガン鳥栖vsジュビロ磐田 

3−0(OG・ヒアン・長沼)

 

ー中盤の撤退と河原の運動量ー

 

磐田はグラッサ、ジャーメインが不在。

上原と植村のボランチは深追いせず、鳥栖ボールになると引く。

 

中盤は撤退。

でもペイショットと石田は結構前まで追ってきた。

そうなるとどうなるか?

 

2枚に対して、

   河原

テヒョン 木村

   パギ

 

という4枚で剥がせる。

簡単だ。

 

そこで前進もしくはサイドで手塚が前で仕事をする。

久しぶりに左サイドぐるぐる攻撃が発動。

そこで仕留め役は横山。

十分に押し込んだらカットインシュート。

裏にスペースがあれば縦突破。

 

実に良い選択をした。

 

鳥栖としては前進するのが楽な分河原の運動量は少なくて済んだ。

でも相手DFラインは勝ちたいホームということもあり高めのライン。

 

前半終了間際のゴールは横山から富樫。

そして先制が効いて、ヒアンの裏のスペースも使えるように。

 

鳥栖としてはまさに狙った試合ができた。

 

なおこの試合をもって「ヒアンの縦ぽんで勝った」「鳥栖はこれでいい」などと

受け止めたのだとしたら、もう一回試合を見て欲しい。

 

ペイショット、石田は非常にいい選手だった。

その間で何度も何度も何度も何度も河原に出し続けるパギが居た。

手塚も「一度降りて受けてから前で仕事する」という縦の運動量を怠らなかった。

 

 

この2つの動きはこれまでやり続けていた相手を引き出す動きである。

その上でサイドに人を集めて中央もしくは逆サイドをフリーを作る。

 

富樫のゴールになりそこねたOGも、長沼もゴールもこの文脈からのゴールである。

 

ヒアンの追加点は本当に助かった。

 

しかし「これしかない」というプランではない。

 

「これもある」という点の取り方。

 

ようやく鳥栖が前を向ける日がきた。