頭隠して尻隠さず | *

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↑『ゆきのひとつぶ』と読みます

礼。
 
今季はワールドカップの大勢も決してきていることもあり
たまには日本の“スキー大会”にも注目してみようと思います。
 

北海道で開催される技術選ですが、

いろいろ批判が出るのは
それだけ関心がある人がいるということではないでしょうか?

主な批判の内容としては、
○滑走技術として評価できる滑りになっていない
○ただの暴走大会
○選手のネームバリューで点数が出ている
○点数を操作して過剰な演出をしている
○日本スキーのガラパゴス化を助長している
○何のための技術なのかわからない
みたいなことが頻繁に指摘されています。
 
こういう批判の枝葉に全部対応して改善していくのは
事実上不可能だと思います。

むしろ、やっていることはそのままで、
大会のコンセプトを根本的に変えてしまえば、
出場する選手も見ている人も大いに納得できるものに
なろうかと思われます。

個人的に感じるのは・・・
コンセプトが崇高すぎというか気取りすぎなんですよね(笑)
崇高なコンセプトが空回りしまくっていて痛々しくて
「日本一スキーが巧い人を決める大会」
みたいな感じがちょっと大袈裟すぎないかと
思うのです。
だったら競技本部で競技の一部としてやればいいのにと。
 
スキー雑誌でもDVDでも、いかにも
純粋にスキー技術だけで採点しました
みたいな言い方をしちゃうから、
ワールドカップを見ている人とかからすると
「あれあれ?」
となってしまうわけなのです。

「え?今の滑り、なんでそんな点数なの?」
「点数に根拠がない!採点が間違っている!」
という疑問や批判があると思いますが、
私は別に採点を批判する必要はないと思います。

どの採点にも根拠があるはずです!
○もちろん滑りの見た目に点数がついていると思います
○人気がある選手や有名選手に点数がつきます
○メーカーやスポンサーとの力関係も点数に出ると思います
○将来が期待される選手には期待料的な点数もつくでしょう
○最後に逆転の演出が必要だから点差を抑えましたという話もあるでしょう
表沙汰になっていないだけで点数の中に
いろんな思いが込められているはずです。
(プラスの意味で言ってますからね)

それなら、採点方法にマッチしたコンセプトを掲げれば
見ている人も出場している選手も今まで以上に
納得できるのではないでしょうか?
 
「人気スキーヤーが集う躍動と感動の祭典」
みたいなバラエティ的コンセプトにして、
最終種目は点数が倍!さらに倍!
大逆転チャーーーーンス!!!
みたいな演出をはっきり表明したほうが、
出場選手も観覧者もみんなスッキリできると思うのです。

滑ってる人も見てる人もわかっていて(シリカクサズ)
かつ
当局だけが巧く取り繕ってるつもりになってる部分(アタマカクシテ)
ありのまま赤裸々に公言してしまった方が、
スキー関係者の心をつかめて、
上手くすれば技術選に否定的だった人の心も
つかめるかもしれません。
 
それともう一つ!
人気があって営業力やスポンサーの力がある選手に
もう一歩というレベルの選手が
人気選手の仲間入りできるか
という戦い(各種予選)の注目度が集まったら面白いかなと思います。
スキー力はある、何のしがらみもない、
“昇格争い”レベルの選手の戦いこそ純粋な技術力の勝負を
楽しめるのではないでしょうか?

技術選については、
もう市場が縮小しきって失うものもないことですし、
かっこつけをやめて開き直るというのも
一つの手段だと思います♪
腕利きのプロデューサーがいればなあ。。。
 
 
今季、何も知らずにル○ツのシーズン券を買ってしまった方
御愁傷様です。
一般スキーヤーも検定や技術選の情報をある程度入手して
スキー場選びの参考にする必要があると思います。
 
最後に思いっきり私見ですが・・・
採点競技という割には、
止まり方がとーーーっても雑だと思います。
あんな加速して加速してイッテイッテドピュッ!
っていう止まり方よりも、
最後の2~3ターンで少しずつ減速して
最後にピタッと止まった方が綺麗だし、
ゲレンデスキーヤーのお手本になると思いますが。。。
 
礼。