友人がくれた物 | 空即是色

空即是色

歌うことが好き、見ることが好き、書くことが好き

2ヶ月前、9月のスタジオリハの日に、メンバーであるYさん(例の医療従事者の人)が私にこそっと手渡してくれた物。

それはなんと、マスクだった。

私が今、この世で一番貰いたくないものである。

 

「桃ちゃん、苦しくないマスクを探したの。これなら大丈夫だと思うから試してみて?」

よりによってマスクをくれるなんて…

あちゃーーーと思ったのは言うまでもない。

 

スタジオの中では仕方なく装着するのだが、外に出た途端にバーっと外すし、電車の中でも外したままだし。

外す時によく「う〜〜苦しい」と言っていたのは確かだ。

そういう私を見て、Yさんは「苦しくないマスク」を思いついたのだろう。

 

でも、私は苦しいからマスクをしていないのではない。

理由はもっと別のものだ。

その本当の理由をYさんに言ったところで、わかってもらえるとは思えない。

 

帰宅して、Yさんがくれたマスクを開封してみたら、なんともすごいデザインだった。

ピンク色のレース製で、口の当たる部分の布が二重になっていて、マスクをしたままストローとかを使えそうな代物。

下方は長くなっていて、ヒラヒラしている。

恥ずかしくて、こんなマスクをして歩く勇気はどこにもない。

 

仕方がないので、先月の合宿の時に持って行って、Yさんと一緒に部屋からお風呂に移動する時に使用した。

ありがたく使わせてもらっているというパフォーマンスをしたのだけれど、内心はかなり居心地が悪かった。

 

医療に従事しているYさんにとって、昔からマスクなんて当たり前すぎて、苦しいとか面倒とかうざいとか、そういうレベルのものではないのだろう。

マスクをしない私のことをどう思っているのかはわからないが、おそらく「変わった人だなあ」とは感じているに違いない。

 

電車に乗って車内を見渡すと、私以外は全員マスクをしている。

そういう状況にもすっかり慣れてしまった。

自分が他の人たちとは違う「変わった人」だと意識することが増えたが、以前のようにテンションが下がることは減った。

 

とはいえ、私以外の全員がマスクをしている世界に長くいることは精神衛生上よくないとわかっているので、用事がない時は部屋にこもってFF14をやっている。

運動不足になるのがかなり心配だけど…💦