弓場区 屋根編1 | 尽貫のブログ

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泉州工作処の管理人が、木工工作、木彫、ミニだんじりから全然関係ない話まで色々お送りします。

この弓場区のミニだんじりもようやく大詰めになる屋根編の紹介となりました。

唐破風の屋根ですが、キッチリ造るには実物であろうがミニチュアであろうが最難関となります。

その為下準備の工程も多いので時間が掛かりますが、ブログではそういった部分は細かすぎてお伝えできません。



最終的に組めるよう各部品の寸法確認の様子です(これはほんの一部)



男屋根破風裏の欠き込み。



和尚登場!

この屋根の為だけに寸法を合わせた錺金具を作ってくれました。最終調整をしている様子。



唐破風の妻側では葺地と裏甲を作ってもらいました。



男屋根の唐破風前後だけでも、いっぱい錺金具があります。



破風板の龍と雲の装飾は私が製作しました。



第一段階の男屋根の部品です。

唐破風、桁類、茨垂木、車板、棟木、手挟み、垂木です。



桁(破風持ち)から組みますが、弓場区の破風持ちは破風持ちで破風板を下から受けているのではなく、破風持ちがにホゾになっていて、直接破風板に挿さってました。

これにはどう組むか、かなり悩みましたが、そのまま挿しました

はい。だんじりの構造などに興味ない方にはほぼ意味不明なので無視してください(^_^;)



後ろの車板と芯の桁です。この桁が主柱と連結します。



前の柱には桁と連結しますが、後ろの柱にはこの車板の切り欠き部分から連結します。

これを知るのにかなり勉強しました。



前の車板から茨垂木が入る棟木を渡している部分です。



こちらは車板内側の棟木。



天井板を貼る茨垂木が並びます。



手挟み。弓場区の手挟みは男屋根では左右合計4つあります。



垂木には錺金具が付くので、手挟みに取り付ける時に金具の部分を切り欠いてやらなくてはなりません。

こういう部分が地味に辛いです(^_^;)



手挟みは破風持ちに蟻で入ります。


つづく・・・