先日、コンビニで時間つぶしをしていたときのこと。
なにげなく食玩の所を見ていたら。。。

なに~~~~~~~~?これ。

「双発機コレクション」という
ミニチュアのプロペラ機のプラモデルシリーズ。
その中にナンとナンと、

百式司令部偵察機

偵察機

が入ってるではありませんか!!  

こんなこと書いても知らない方のほうが多いですよね。
大昔、大好きだった兄貴。(ブラコンだったんです)
その兄貴は趣味人で、アンプを作ってみたり、楽器を吹いてみたり。

その多趣味の中でも圧巻だったのがプロペラ機
当時『丸』という専門誌があってそれを毎月買ってました。
そして、部屋の天井には、
色付けしてニスまで塗ったプロペラ機が飛んでるわけです。
壁中には、プロペラ機のポスターだらけ。。

そんな中にいれば自然と私も好きになって行く訳で。。

女の子だったことと、兄貴に対する遠慮もあって、
好きになる飛行機は、ちょっとユーモラスだったり、大人しめだったり。。
その中で一番好きだったのが、この「百式司令部偵察機」だったわけです。
「雷電」「飛燕」「紫電改」というかっこいい名前の中、
このネーミングのダサさもかえって新鮮でした。

偵察機2

名前の通り、この飛行機は偵察機であり、
敵地に侵入して味方の航空作戦に必要な情報を集めてくるもので、
派手な活躍があったわけではありませんが、
この頃からスパイ好きの血が騒いだのでしょうか。

司偵は敵の空域を飛ぶので、なによりスピードが必要ですが、
当時の日本の工業力では液冷エンジンの生産は難しく、
双発機で空冷エンジンを採用。
そしてできるだけ空気抵抗の少ない機体の設計をするため、
実験を重ね、主尾翼薄く作り、胴体も細く、と苦心の末生まれたのが
このスタイルだったわけです。
その結果、当時実現困難とされた空冷エンジンによる
時速600キロを実現しました。

こんな話詰まんないですよね~。
でも私もううれしくって。。
こんな地味な飛行機でも日の目を見るのかと。。
でもスリムでかっこいいラインはセンスのよさを感じます。

戦争は大嫌いですが、
プロペラ機にはいろんな意味で哀愁を感じますし、
逃げ足が速いこの飛行機にも、資材のない中で工夫して作った
設計者、技術者の知恵を感じます。

こういう素晴らしい技術を、
戦争と関係のないところでいかせたら。。。
と思わずにはいられません。