緊急寄稿 NHK四国羅針盤の放送内容に断固抗議する | ふるさとを守りたい、子供達の未来を守りたい

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四国羅針盤「四国を支える外国人~技能実習生の現状は~」



アジアからやってくる外国人技能実習生。本来は技術の移転が目的の制度だが、今や造船やみかん、食品加工など様々な現場で“欠かせない労働力”になっている。単身来日し、厳しい労働につくことも多い実習生たち。受け入れ側の言葉のサポートや異文化への理解は十分でなく、地域社会との接点もない中で、精神的に追い詰められるケースも多々あるという。四国における外国人技能実習生の現状と今後の向き合い方について考えていく。

【ゲスト】丹野清人,【キャスター】松田利仁亜

引用終り


本日のコラムは別の内容を予定していたのですが、9月16日にNHK松山放送局が放送した上記の番組の内容があまりにもヒドイものだったので、急きょ内容を変更しそれについて取り上げさせていただきたいと思います。


この番組の内容の最も大きな問題点は、「外国人労働者(実習生)の受け入れは、四国、愛媛の産業を支えていく上で必要不可欠である」という結論ありきだったことです。


日本には高度経済成長期の慢性的な人手不足を外国人労働者に頼らず、企業の設備投資、人材投資、技術開発投資と政府のインフラ投資による生産性向上によって乗り越え、その結果、格差の少ない豊かな国民経済の実現に成功したという実績があるにもかかわらず、「産業を支えていく上で、外国人の受け入れは本当に必要不可欠なのか否か?」、「外国人労働者に依存せず、日本人の賃金大幅アップやロボットの活用などによる労働生産性向上によって対応するという選択肢もあるのではないか?」といったことには全く触れられていませんでした。


それから、私が個人的に強い怒りを覚えたのは、取材に応じていた外国人実習生を受け入れている農家の話しです。ベトナム人の実習生を受け入れているその農家は、「日本人を雇おうとは考えなかったのか?」との質問に対して、「日本人が望むような高い賃金は用意できず、きつい農作業をやりたがる日本人はいないと思い、最初からそれは考えなかった」と、言っていました。


しかし、この農家の話しは個人的見解に過ぎず、愛媛、四国の農家全体の考えを代弁したものでは絶対にないと私は断言できます。なぜなら、私は人手が必要な農家で農作業に従事する仕事に今就いているからです。もちろん私は日本人です。炎天下の柑橘園地での作業や、重いものを持つ作業、手の皮が剥けることもある米の袋詰め作業など、仕事内容は確かにきついですが、私はやりがいを感じています。そして、正直賃金は高いとは言えませんが、私のような者を外国人を雇うよりもはるかに高い人件費をかけて雇って下さる農家の方もいるのです。


つまり、政府が財政支援を行うなどして、短期的には日本人の賃金の大幅アップ、中長期的にはロボットの活用などの設備投資、技術開発投資による生産性向上を進めれば、外国人に頼らなくても農業の担い手不足は乗り越えられるはずです。にもかかわらず、番組ではあえて高い人件費をかけて日本人を雇用している農家への取材はありませんでした。公平公正さに欠けた報道だと言わざるを得ません。


また、番組では外国人労働者受け入れによる日本国民に対するデメリットにもほとんど触れられていませんでした。例えば、外国人実習生を受け入れている造船会社にも取材していましたが、海上自衛隊の艦艇や海上保安庁の巡視船の建造にも関わる造船業界に外国人(特に中国人)を入れることの安全保障上の問題や、技術流出の懸念などは全く触れられていませんでした。もちろん、人件費の安い外国人労働者の流入による日本人の賃金低下や雇用不安定化、治安やテロのリスク増加などのデメリットへの言及も皆無でした。


唯一、外国人実習生の失踪の問題については取り上げられており、日本語教育や地域での交流の充実、職場環境の改善などの対策の取り組みも紹介されていましたが、これらの対策は問題の根本的解決にはつながりません。そもそも、経済成長による本当の意味での人手不足が発生しているのであれば、企業は短期的には人材投資(賃金アップ、雇用拡大、労働環境改善)、中長期的には設備投資、技術開発投資に積極的になるので、外国人労働者に依存しなくても人手不足は克服できるはずであり、外国人労働者の流入にともなう諸問題は全く起こらないはずなのです。


外国人労働者あるいは実習生へのサポートを多少充実させたところで、企業が人件費をコストととらえ安い労働力(外国人等)を求め続けるかぎり、日本国民の所得は絶対に増えません。


「企業が積極的な人材投資、設備投資、技術開発投資に踏み切れないような経済状況(デフレ)が続いていることが根本的な問題であり、政府はこの解決に資する経済政策を実施しなければならない」、「人手不足の問題は、日本人の所得が増加して、かつての高度経済成長期のような格差の少ない豊かな国民経済の実現につながるような形で解決されなければならない」などといったことを視聴者に気付かせるような報道をNHKに対して強く要望したいと思います。


2016年初更新 NEWS ZERO村尾信尚キャスターの発言に反論
http://s.ameblo.jp/nyako-0924/entry-12114497140.html


NHK四国羅針盤 放送法違反
http://s.ameblo.jp/nyako-0924/entry-12029902359.html?frm=theme


愛媛新聞は国民の「知る権利」を全く守ってはいない その3
http://s.ameblo.jp/nyako-0924/entry-12086753397.html?frm=theme


的はずれな愛媛新聞の社説
http://s.ameblo.jp/nyako-0924/entry-12147563813.html?frm=theme


今回、拡散及びNHKへの抗議への皆様のご協力をお願いしたいと思い、急きょ内容を変更させていただいた次第です。SNS等での拡散やNHKへの電話、メール、新聞への投書などにご協力いただけると嬉しいです。


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