小池百合子とマスコミと世論 | ふるさとを守りたい、子供達の未来を守りたい

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日々頭に浮かんだことを語りたいと思います。

11月29日に東京オリンピックの競技会場見直しに関する四者トップ級会合が行われましたが、こうした小池百合子東京都知事の都政運営についてマスコミは軒並み好意的に報じており、世論の支持も現時点では高いようです。


私は、政治家の最も大切な仕事は「経世済民」つまり、国民の豊かで安全な暮らしの実現であると考えており、これを実現する能力を有しているか否かを選挙で最も重視する判断基準としています。


私は東京都民ではないですが、上記の判断基準に照らし合わせると小池氏の都政運営とマスコミの報道姿勢には正直疑問を感じています。東京都政は全国の自治体の政策や国政にも影響を少なからず与えるものなので、今日は批判覚悟で小池都政、マスコミ、世論への苦言を呈していきたいと思います。


小池知事はオリンピックの会場や予算の計画見直しに力を入れていますが、はたしてこれは都民、国民にとってそんなに重要な問題なのでしょうか?もちろん私も2020年の東京オリンピックの成功を願っています。ただ、オリンピックで多少の失敗があったとしても、それで都民、国民の命が脅かされることはないでしょう。また、日本国債は100%自国通貨建てで、日銀が通貨を発行し国債を買い入れれば、日本政府の負債は実質的に無くなるので、国や東京都が破綻することも有り得ません。


オリンピックの開催費用削減は雇用と所得のもとになる需要の減少につながるので、むしろ都民、国民にとって損になるのではないでしょうか?さらに、オリンピック問題で都政が混乱し、経世済民の実現に真に必要な政策の実現が遠のき都民、国民が多大な不利益を被ることも懸念されます。


オリンピックの計画を決める際の不十分な情報公開は確かに問題ではあります。しかし、密室での意思決定が問題であるのなら、オリンピックの問題以上に問題視すべき、都民、国民の命、暮らし、健康に関わる重要な政策決定における密室主義問題があるでしょう。その一つが安倍政権が進める農協改革です。今、農家や消費者の利益のための組織である農協の改革案が、企業経営者など農協の組合員(農家)ではない者をメンバーとする政府の規制改革推進会議で農家の意見を十分に聞かず、密室で決められ実行されようとしているのです。これは食の安心安全や食料安全保障など都民、国民の命、暮らし、健康に大きく関わる重大な問題なのです。マスコミはオリンピック問題よりも、これをもっと報道するべきですし、小池氏は都民の食と健康をあずかる都知事として、国に対してしっかりと意見を言うべきです。


報道されていないだけで実際は違うのかもしれませんが、小池知事はオリンピック問題ばかりに政治的なエネルギーを集中し、首都直下地震などに備えた防災対策、駅のホームドア設置などのバリアフリー施策、待機児童対策などの教育・子育て政策を疎かにしているように見えます。


冒頭でも申し上げましたが、政治家の最も大切な仕事は国民の豊かで安全な暮らしの実現ですが、オリンピック問題はそれにはほとんど関係ありません。一方、防災対策やホームドアの整備、教育・子育ては都民、国民の命や暮らしに大きく関わる緊急性の高い政策課題です。小池知事はオリンピック問題よりも、これらの政策課題に最優先に取り組むべきなのは明らかであり、実際にそれを怠っているのだとしたら、都知事として不適格だと言わざるを得ません。マスコミも小池氏の応援団になるのではなく、都民の経世済民に資する都政運営を行っているのか否かしっかり監視すべきでしょう


私がもし今東京都知事だったら、オリンピック問題よりも、次のような政策に最優先に取り組み都民の経世済民の実現を図ります。


『防災政策』

都知事、木造密集地域や無電柱化未着手地域などの住民、電気・通信・ガス事業者、国交大臣、財務大臣の直接協議の場を設け、対策推進のための大規模な財政支援を国に約束させ、東京都独自の高い目標を定めた条例を制定する。


熊本地震の教訓を踏まえた東京都独自の「耐震基準強化・既存建築物耐震化促進条例(仮称)」を制定し、独自の補助制度を設ける。


『教育・福祉政策』

都内で働く医療スタッフ、介護士、保育士の賃金を全産業平均を大きく上回る水準まで引き上げるとともに、病院、保育所、介護施設の人員配置を国の基準より増やす東京都独自の条例を制定し、労働環境改善とサービスの質向上による長期的視点で見た場合の社会保障費削減を図る。


近隣住民の反対で保育所の新設が断念に追い込まれるケースが多発していることを踏まえ、都知事、住民、事業者、保護者の協議の場を設けるなどして、都知事が先頭に立って近隣住民の説得に当たる。


東京都独自の基準を定め、都内の公立小中高校において少人数学級、習熟度別学習の充実を進めるなどして、塾に通わなくても公教育だけで十分な学力を身に付けられるようにして家庭の所得による教育格差を是正する。


都税の累進課税強化などで財源を確保し、東京都独自の給付型奨学金制度を設け、国よりも早く実施しより手厚いものにする。


本来は憲法上も受給する権利のない外国人への生活保護を段階的に停止し、浮いた財源で日本人の生活困窮者の自立支援を充実させる。


『雇用・労働政策』

長時間労働などの規制、罰則強化や非正規雇用者の正社員化、賃金引き上げ促進を図る施策を盛り込んだ独自の条例を制定する。


移民に頼らず、労働力不足を生産性向上などにより日本人の手で解決することを目指し、都と国が必要な施策を連携して推進するための協議の場を設けるとともに、都独自の外国人労働者の規制や雇用企業に対する課税強化、不法滞在外国人の取り締まり強化、低賃金での安易な外国人労働者雇用をせず、待遇改善や賃金引き上げを進め日本人の若者を雇用する企業を支援する施策などを盛り込んだ独自の条例を制定する。


『真に農家・消費者の利益につながる農協の実現』

都内及び近郊の農家、消費者、都知事、農協をメンバーとする会議を設置し、特定企業の利益のための「農協改革(改悪)案」ではなく、食料安全保障の強化や農家の所得増加、食の安心安全の向上など真に農家や消費者の利益につながる「農協改善案」を議論し、東京都独自の条例を制定する。


以上、書いてみましたが、いや~こうして見ると我ながら、小池知事と私のどちらが都知事に相応しいか一目瞭然ですね・・・(笑)。立候補するつもりはないですし、私は東京都民じゃないですがね・・・。


とにもかくにも、都民の皆様には小池都知事のパフォーマンスに惑わされず、一人一人の暮らしが豊かになったか否か?、防災や治安、交通安全など身の回りの安全安心が向上したか否か?で小池都政を評価してほしいと思います。



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