桜の開花宣言と共に、日中は日増しに暖かくなってきましたね。
コロナ禍に加え、地震の余震も続いているので心配ごとは尽きませんが、今できる中で楽しいと思えることを実現していけたらと思っています。

残念ながらDの17周年と18周年を祝う記念ライヴは中止となってしまいましたが、ようやく良いお知らせを皆さんにお伝えできるようになりました。
既にHPや各SNSでご存知の方もいらっしゃると思いますが、MV撮影場所を巡る無観客公演の第二弾が決定しました!
ロックハート城に続き、今回の場所は「桜花咲きそめにけり」のMVを撮影した場所である「ワープステーション江戸」です。
本来であれば去年の17周年分も含め、18周年ライヴを皆さんの前で有観客としてのライヴを行いたかったのですが、未だ本来の形式ではライヴはできませんので、Dとして善処を尽くすという意味も込めてこの形での周年ライヴを選びました。
日程はDの結成記念日である4月6日、18年前のこの日にDは産声を上げました。
告知動画に“18th Anniversary”とは記さず、“17〜18th Anniversary”とさせて頂いたのは、中止となってしまったライヴへの想いも、この無観客公演に込めたかったからです。
前回行ったロックハート城での無観客公演は、僕たち自身も心から楽むことができました。
また有難いことにファンの皆様からも好評を頂けましたので、この企画を「M.L.V.」としてシリーズ化していきたいなと考えています。
この“M.L.V.”とは「Music Live Video」の略です。
前回のロックハート城にしろ、今回のワープステーション江戸にしろ、僕たちの行う無観客ライヴは通常のライヴハウスで行うライヴではありません。
元よりDとして無観客公演をするならば、MVとLIVEをMIXした世界観の強いものにしたいと考えていたので、この呼び名はとてもしっくり来ました。

そして、今回は「桜花咲そめにけり」の関連曲である浅葱ソロの楽曲「花雲の乱」と「隠桜」も演奏したいと思います。
以前どこかで書かせて頂いたこともあると思いますが、これらの楽曲は「和」の世界観ということで17周年のライヴで演奏する予定でした。
「桜花咲きそめにけり」が生まれてから長い時を重ね、またソロの楽曲としても物語を紡ぐことができたので、Dメンバーとも改めて音を重ねてみたかったという気持ちもあります。
「桜花咲きそめにけり」を作って撮影したのは14年も前なのですが、楽曲は決して色褪せることなく、様々な思い出と共により深みを増していくのだと思います。
メンバー、ファン、携わってくれた関係者の皆さんの沢山の想いが、曲に味わい深さを出してくれるのかもしれませんね。

去年から延期に続き、中止のお知らせが多かったので、今回はロックハート城に次いで、ワープステーション江戸での公演を皆さんに披露できることが非常に嬉しくて仕方がありません。
勿論、コロナ禍がなく、例年通りに17周年と18周年を祝うことができれば、それは一番良かったのかもしれませんが、Dらしい形式での無観客ライヴをすることはおそらくなかったでしょう。
そう考えると、残念なだけではないなという気持ちにも少しは考えられますね。
今の状況では日本国内でも移動さえ危ぶまれます。
国境を越えて日本にやってくるのは以ての外です。

仮にライヴは様々な制限の中、辛うじて行われているとします。
けれどもどれだけDを想って観たいと思っても、観ることはおろか、その場所にさえ足を運ぶこともできないという方々は多くいらっしゃることでしょう。
現にファンの中でも医療関係のお仕事につかれてる為であったり、お仕事の関係上、都道府県の移動を禁止されているとの声も多々寄せられています。
21日付けで緊急事態宣言は解かれましたが、ワクチンが行き渡って、ある程度の押さえ込みに成功しなければ第四波は間近に迫っていると思っています。

コロナ禍になって一年が過ぎ、様々な職種が悲鳴をあげ、それでも我慢してきた方々は沢山いらっしゃいます。
また慣れ親しんだライヴハウスやお店なども、酷く悩んだ末に決断を下されたという話も耳にします。
宣言が解かれた今、今まで我慢してきた分まで羽を伸ばしたいという気持ちはとても理解できます。
ですが暖かな季節になり、これから卒業旅行、入学・入社の歓送迎会、大型連休と続く中、変異株も踏まえ、インフルエンザのように季節性ではない新型コロナウイルスの感染が減少するとはとても思えません。
春は桜をはじめ、色々な花の蕾がほころび、気持ちも晴れやかに過ごしたいところですが、多くの人が集まって賑やかにするのはまだ避けた方が良いでしょうね。

以前の生活に戻るのをただ待つのではなく、今は様々な面から改革をするべきなのかもしれません。
一年、一日は僕たちにとっても大切なもので、それこそ一秒たりとも無駄にはしたくありません。
日毎に多種多様な想いを浮かび上がらせては沈み、また浮かび上がらせては沈みの繰り返しです。
皆さんと同じく人ですから、僕らも笑っている日もあれば心が泣いている日もあります。
日々、良いことばかりではありませんが、変化し続ける中で考えながら生きていくことこそが人生なのでしょう。
こうして夜深に考える様も、いつの日か過去に変わり、思い出す日が来るかもしれませんね。
この春は例年とは違った形で周年を迎えることとなりますが、今できることを全力で頑張りたいと思います。
18年前には思い描くことのなかった未来ですが、きっと今回もDらしく、僕ららしい18年目を迎え、そして新たに19年目へと進んでいけると信じていきたいです!

そしてツネの誕生日を祝した目黒鹿鳴館でのライヴで初披露する予定だった「Draco animus」(ドラコ アニムス)のFC限定盤の発売日が決定しました!
こちらも今年初のリリースということで良いお知らせですね。
初めて曲を聴いた時に浮かんだイメージを膨らませ、初めてジャケットデザインも試みましたが如何でしょうか?
ツネの作曲でカーバンクルを主軸にした物語なのですが、この曲によって浮かび上がる真実も多々隠されています!
早く伝えたいのですが、これは曲を聴いたり、歌詞カードを開いた時の楽しみもあると思うので、今はぐっと我慢しておきますね!
セルフライナーノーツもいつものようにしっかりと書き下ろしました!
今回はこの楽曲にあわせたライヴはなく、パンフレットもないので歌詞カードの中に記載されています。
文字が小さいですが、楽曲を聴きつつ、こちらも世界観をより濃く楽しんでもらえると思います。

上手くいくことがあれば、上手くいかないこともあり、同じ毎日はありません。
誰もが予想だにしなかった去年、そして今年ですが、少しでも皆さんと共に暖かな日差しを浴びて、一歩一歩歩んで行けるといいなと思います。
まずは17周年、18周年をワープステーション江戸の無観客ライヴで共に祝いましょう!
僕らの人生はまだ未来に向かって動き続けます!