麗らかな春日和が心地よい季節になりましたが、東京、大阪、兵庫、京都の4都府県に緊急事態宣言が発令されましたね。

東京都としてはこれで3度目の緊急事態宣言となります。

Dは昨年2020年の2月以降、有観客での公演を行なっておらず、延期となった今年も結果的に中止となりました。

中止が続き、本来ならばGW恒例の連続ライヴも中止にせざるを得ない状況ではあったのですが、長年お世話になった高田馬場AREAがビルの老朽化によって今年いっぱいで閉店すると聞き、悩んだ結果、無観客公演生配信への変更を皆さんに先日発表させていただきました。

結果、緊急事態宣言のタイミング的にも中止や延期の発表をされている方々も多くいらっしゃるので、事前に無観客公演への変更を決断できて本当に良かったと思っています。

そして、このライヴはDを信じ、長い間僕らを支え続けてくれていたファンの為の無観客公演です。

本来は追加の新規チケットを販売する予定はありませんでしたが、元々チケットをお持ちでなかった皆さんも配信であればアーカイブを含めて(お住まいの場所やご家庭の都合など、各々の環境は異なるので、誰もがGWのライヴに来られるわけではありませんので、これは当然のことです)ライヴを観られるので是非、新規チケットを販売してほしいという熱い声を多々いただきましたので、本来のチケットとほぼ同じ内容と価格で販売させていく運びとなりました。

生配信ライヴはソロで浅葱として「アマビヱ」の際に歌わせていただきましたが、当時はオケに対して、能楽堂で一人座っての公演でしたので、また気持ちも心構えもバンドとは大きく異なります。

勿論、実際の生のライヴに勝るものはありませんが、それでも今の状況で安全に楽しめる生配信を皆さんに観ていただけるのであれば、可能なかぎり最大限のクオリティーでお届けしたいと思っています。

また、無観客ライヴと一口に言っても規模は様々です。

固定カメラ1台、または上下センターの3台程でも生配信を行えなくありませんが、やはりせっかくDとしての初の生配信であり、最後の連続AREAライヴなのですから少しでも良い映像を配信したいですよね。(データのダウンロードもありますし)

今回Dの公演は7公演あるので、すべての公演に8台以上のカメラを入れてプロフェッショナルなチームを呼ぶとなると、これはかなりの金額になってしまいます。(ツアーファイナルなどのDVDレベル)

ですので、そこをなんとか新たな機材の導入とアイディアを工夫することで経費を工面して、実現に近づけることが可能になりました。

メンバーと限られたスタッフで学びながらの生配信です。

実際、このGWも中止にすべきか本当にギリギリまで悩みました。

日々情勢は変わりつつありますし、2度目の緊急事態宣言も解除され、少しだけいつもの日常に戻りつつある気配もありましたが、やはりワクチンが行き渡らなければ何度でもこの波はやってくるのでしょう。

ですので、皆さんにお知らせするのは遅くはなってしまって申し訳なかったのですが、結果的にこのような配信という形でお届けできるまでメンバー、スタッフでみんなで準備してこれたのは良かったです。

中止にしても無念さが残ったでしょうし、予定はありませんでしたが、万が一有観客を選んでいたらそれこそ直前に中止をお伝えしなければなりませんでした。

現状、多くの新たな機材で日々試行錯誤していますが、現在順調に進んでおります!

カメラの台数は現在MAXで8台を予定していますが(7日間の内、諸事情により変更する場合はあります)、HDMIの切替器(セレクター)を使えば一部9カメにすることも可能かもしれませんので、引き続き検証を続けていきたいと思います!

ただ、いざ何か当日必要なものがほしい!となった時に、家電量販店も休業の要請があって買えない場合もあるので、今の内にしっかり不足のないように準備を整えたいですね。

また、先述しましたように音や体感を含め、生のライヴに勝るものはないのですが、生配信ならではの醍醐味というものもあります。

それは整理番号関係なく、ベストな位置からの鑑賞ができるという点です。

ライヴハウスの後ろから全景を見渡すのも良いのですが、ここぞという時にまるで最前列から寄りのショットで観られるのは格別ではないでしょうか。

また、メンバー全員懐かしの衣装を着用しますので、そこも見ものかと思います。(衣装のパーツが長年の経年劣化による破損で着用できない場合は近いパーツで代用となりますので、御了承ください。また「Genethic World」に関しましては「Nocturnal」の衣装の経年劣化が激しかった為、着用不可能となりました。こちらは同アルバム曲より、デビュー曲の「BIRTH」の衣装となります。)

1st Albumの「The name of the Rose」から始まり、7th Albumの「KINGDOM」まで、それぞれの制作時やツアーなど、沢山の想い出が蘇ります。

当時を知っているファンの皆さんにも、当時は残念ながら知らなかったというファンの皆さんにも是非体感してもらいたいです。 

僕もカメラの向こうに皆さんが観てくれているということを意識してステージに立ちたいなと思っています!(どのタイミングでスタッフがスイッチャーでカメラを切り替えてくれるかは当日のお楽しみですが(笑)。)

ちなみにこのGWの高田馬場AREA公演をもって、現在Dが押さえている箱の件数は嘘偽りなく、本当に0件になります。

通常、半年以上前〜1年前くらいに製作サイドを通して、イベンターが箱押さえをするのですが、現状の予定は正真正銘皆無です。

ですので配信とはいえ、ライヴらしいライヴをお見せできるのは今の所、今回の7daysのみとなっています。

正直、昨年の段階ではさすがにここまで新型コロナウイルスが長引くとは思っていませんでした。

世界規模とはいえ、SARSやMARSがわりと近いイメージでしたので。

ですので、ツネのB.D.ライヴも周年もGWも1年後に開催できるであろうと確信めいた気持ちで延期にしていました。

18周年を迎え、勿論メンバー全員希望は失っていませんが、今の段階では来年はおろか、今年いっぱいのスケジュールも想像がつかないというのが本音です。

スケジュールを組んではキャンセル、また組んではキャンセルという繰り返しに少々心身が疲弊してしまっているという部分もあります。

生のライヴを早く観たい!そう言ってくださるファンの皆さんの気持ちは痛いほど伝わってきますし、僕たち自身、ライヴの良さは長年心と体に染み付いてきたものですので、誰よりも叶えたいと願っています。

ですがこればっかりは僕たちだけでどうにかできる問題ではないので、悔しい気持ちもあるのですが、その時々の状況をしっかりと把握した上で大人として判断をし、そして次の行動に移していけたらと思っています。

人が生まれ、自らの足で立ち上がり、そして自らの道を選ぶように、僕らDの道も僕ら自身でいつも切り開いてきました。

時には雲の流れから風の動向を感じ取り、また時には脇道の花に目を配りながら、これからもDの道はずっと続いていくのでしょう。

高田馬場AREAの7daysまであと1週間を切りました。

皆さん、気愛は十分ですか!?

僕は毎日歌い、そしてメンバーも楽器を奏でています。

最高の7日間となるよう、頑張ります!

そして思いっきり楽しみましょう!

遠く離れていても、僕らの心はひとつです。

我らの航路に!