百年に一度と言われる不景気の中、K株式会社では、増員のチャンスととらえ、積極的に求人広告を出し、面接を繰り返していた。その際、ある主婦(おそらく40代後半)が面接にやってきた。面接の約束時間は、14時にもかかわらず、14時20分に到着した。

Dの父親は、電話口でこういいました。「お宅の会社は、私の息子を殺す気か?毎晩毎晩、夜中まで仕事をさせて、過労死してしまうだろうが」かなりご立腹です。電話を受けた総務部長は、すぐに営業部に確認しましたが、毎日定時で帰宅しているとのことでした。その報告を聞いた総務部長は、Dの父親に電話をし、「調査しましたが、定時で帰宅しています」と告げました。すると父親は、「タイムカードの改ざんだ、会社へ出向くので見せて欲しい」と言い放ちました。翌日夕方父親が会社に来たので、D本人を呼び出し、総務部長と営業部長が同席し4人で話し合いました。すると父親は、「毎日帰りが間違いなく深夜だ。監督署へ訴える」とすごい剣幕です。営業部長は再度説明しました。「本人は、間違いなく定時で帰宅しております。」そしてD本人に確認しました。「D君、君は、定時で帰宅しているが、家に帰らず何をしているんだ」と問いただしました。Dは言いました「仕事で疲れてて帰るのに時間がかかる」と。人事部長が言いました。「普通に帰れば30分のところを何故、4時間も5時間もかかるんだ」と。すると父親がすかさずフォローを入れました。「この子は、昔から少し動作が遅いところがある」と。会社側の人間は、「お前は、カメか」とツッコミたかったところをこらえて言いました。「D君、本当に何もしていないんだね」と。するとDは、白状しました。「社会人になってから彼女ができ、ほぼ毎日会っています。」と。すると父親は、Dに対して「なぜ、報告しないんだ。しかも毎日会う必要があるのか」と言いました。Dは、激しい口調で言い返しました。「僕は、レ○チャンのことが好きだから」・・・・可能であれば、Dを解雇したいと思う、両部長でした。

新卒営業マンのDは、先輩からの教育指導にもかかわらず、営業成績に関して苦戦していた。よって外回りから帰ってきても、早々に定時である18時に帰ってしまうのである。遅くても18時30分までです。そんな毎日を過ごしていると、入社から半年がたったある日、会社にDの親から電話があったのです。