2時間ほど晴れた空の下を走り

一人であり かつ 一人ではない時間を過ごす間


「戻ってくるまでに、今日まで決めかねていた
あれとあれをはっきりさせよう」と
考えたいことをいくつか挙げていた。


同時に
本当に走りきれるのだろうか?と
終わった後の姿が見えなくて
不安でもあった。


たとえ歩く羽目になったとしても
どうするか決めることは出来るだろう。

そう思って のんびりとスタートした。



走り出すと
周りにはたくさんの人


一度しか通らないはじめての景色


この時間を 存分に楽しもうと思った



最後まで周りには常に誰か居て
一人で走り 考えるつもりだった時間は
あっという間に過ぎた


沿道で応援してくれる人々
あちこちでサポートしてくれる人々
前に 後ろに 一様にゴールを目指す人々



怖がっていたゴールは
予想していたより早かった


決めるはずだった物事は
終わってみれば 走っている間
全く頭をよぎらなかった


それどころか
考えなくてもいいか と
それで解決するわけではないのだけど
ぎりぎりでの直感に任せようと

今このとき から 手放せた


やり遂げた爽快感と共に
体が 心が 軽くなった



出来ると思って 出来ない私
出来ないと思って 出来る私


それが私で それでいい


そのままの私らしさを
楽しめそうに思えた