就学前健診 | 徒然ぱんだ ~ダウン症★育児日記~

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2011年1月11日生まれの息子、ももたろはダウン症です。

先天性の心室中隔欠損+肥大型心筋症という合併症。そして喘息もち。

育児、ダウン症についてなど、思いつくまま書いてます。

ももたろが年長さんだった、去年10月の末のこと。



学区の小学校の支援級を希望するので、受けなきゃならない就学前健診。



午後からなので、12時に職場を出て、運転しながらおにぎり食べて、保育所に迎えに行きます。




帰り支度をまとめて、そこから歩きで小学校まで。




受付を済ませたら、そこから親子は別々ですが、ちゃんとついていけるか心配なので、ももたろに付いて行くことにしました。




一緒に移動するグループは、10人くらい。
引率するのは5年生。



2階から4階に階段で移動。
移動は速く、ももたろはやはりついていけない。
手すりにつかまりながら、片足ずつ、一段ずつゆっくり。




グループのみんなを待たせてしまうので、ハハはヤキモキしてしまう。
しかし、速くと急かしても無理なので、ちょっと手を貸しながら。



4階で聴力検査です。
片耳にヘッドホンを当てて、音が聞こえたら手を挙げる。




ももたろは当然、意味がわからない様子。
ヘッドホンも上手く耳に当てられないし、聞こえてはいるんだろうけど手は挙げられない。



自分の椅子に戻って少し経つと、飽きちゃったみたいで、首にかけられた番号札で遊び始める。




他の子は順調に答えています。
できないよなぁ…
うん、できないのはわかってはいたけど。
みんな大人しく待ってるのになぁ。




覚悟はしていながらも、やっぱりちょっとガッカリして、次は1階まで降ろされます。
階段を一段ずつ、手すりにつかまりながら。




他の子たちを待たせているのが申し訳ない…




付き添いの5年生が、たぶん初めて遭遇することで、どうしたらいいのかわからずにももたろの傍に着いているのが、なんともいたたまれない。




ハハも困ってるけど、抱っこしちゃえば早いけど、ここは自力でやらせてみよう。



1階で歯科健診と内科診察。
ここは、すんなり受診できました。
医者は慣れてるしね。




もう移動はないだろうと思っていたら、また階段を上がり始めた。




なんで、こんなに階段を上り下りさせるの。
段取り悪すぎ。
上から順に健診を済ませながら階を降りて行けばいいのに。



また、階段を一段、一段。
時間がかかってしまって、ハハはヤキモキ。5年生もヤキモキしているはず。




本人は全く意に介さず。
当たり前か。
たとえ気になったとしても、速くなんてできないし。




一緒のグループの子たちは、
待たされるのに飽きちゃう子、
ももたろを気持ち悪そうに見る子、
ももたろを手伝おうとする子。



いろいろな子がいますね。




健診中の前のグループを待って廊下にいると飽きてしまうももたろをあやす子もいました。




冷や汗かいてるハハの気持ちも、ちょっと和みます。




3階まで上がらされ、視力検査。
片目を隠して、輪の切れ目を指差す。




淡々とこなしてゆく子どもたち。
かたや、輪の切れ目どころか片目を隠すことすらできないももたろ。




客観的に見たら、際立っておかしな子どもです。




最後に、知能テストの部屋へ。




ちょうど廊下に支援級のT先生がいました。
運動会の時に初めて顔を合わせ、支援級に入りたいこともその時話していたので、ご挨拶。




ハハは支援級に入れるつもりで、そしてT先生もその希望を知っているものと思ってハハはT先生に、




「ここの支援級に入って、伸びてくれたらいいですねー」
なんて話しかけたのですが、返ってきたのは



「でも、ももたろくんに合ったところに入れるのがいいと思いますよ」




んん?
これは、暗に支援級じゃなくて支援学校に行くべきと言っている??




ちょっとモヤモヤしながら気を取り直し、ハハは

「ここの支援級は児童がまだ少なくて、手厚くていいですよねー」
なんて言ってみた。



知的と発達が一クラスずつある支援級ですが、今児童は一人ずつしかいません。




T先生の返事は、
「でも、来年度は人数も増えるかもしれないですから」



んんん?
ももたろを受け入れる余力は無いと言っているのか??




なんだか、ハハはモヤモヤ。



テストの部屋に入ったももたろの様子が他の子とは様子が違うので、ハハも室内に入りました。




テストの内容は、2つの絵を見て、どちらが多くリンゴが描かれているかなど、数の概念を理解しているかが問われています。




ムスメの時は当然付き添わなかったので、知能テストの内容がどんなものか知らなかったけど、ももたろにはとても無理無理。




ハハはももたろが座る椅子の隣で、立場なくただ居るしかありません。



ももたろはテスト用紙を前にして、鉛筆を持つべきということもわからないし、鉛筆を持ってと言う先生の指示もわからないのですから。




何よりハハは、さっきの支援級のT先生の対応が、支援級には歓迎しない態度に見受けられたのがショックでした。



そこへきて、自分がどうすべきなのかわからないももたろを目の当たりにして、ハハは救われない気持ちでいっぱいになってしまいました。



ももたろは別室に移され、もう一人の支援級のM先生に、テストの内容をじっくり説明されながら、「書いてみよう?」と促されても、わからないから鉛筆を投げて遊ぶ。




ハハは居たたまれなくて泣きそうでした。




もう、健常の子とももたろを比較して悩んだり苦しんだりすることは無いと思ってましたが…



比較したわけじゃないけれど、検診という健常児ばかりの場で、ももたろとのあまりの差を目の当たりにしてしまい、毒気に当てられたようです。




心身ともにグッタリ疲れて、嫌な汗をかいた日でした。




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