パックパッカースタイルの旅の話を書く作家、下川裕治さんという方がいます。
この人のブログを愛読しているんですが、ブログ内で
『週末香港・マカオでちょっとエキゾチック』という本のプレゼント企画があり
応募をしたら当選しました\(^▽^)/
でも「レビューを記載する」ことが応募の条件。
私はこういったレビューは書いたことないし、得意ではないので
下川さんの大ファンでもある旦那に書いてもらしました(゚∇^*) テヘ♪

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週末香港・マカオでちょっとエキゾチックを拝読して。。

冒頭部分は私も20代の若い頃1度きり宿泊した重慶大廈(チョンキンマンション)の
描写が懐かしいです。
高級な宿もいいですが日本でもなかなか味わえない宿泊体験は
いつまでも脳裏に刻まれてるもので、
その変遷が細かに描かれていてとても興味深く読み進めることが出来ました。
香港の匂いや猥雑さが思い出されてまた訪れてみたい郷愁に駆られます。

旅行時には誰しもが目にする九龍側から見る香港島の夜景は格別ですよね。
でもまさか香港島の高層ビルの背後に構える山に
ビルからすぐ延びる登山道があるとは思いもよりませんでした。
ビクトリア・ピークまでは簡単に登れるので別に登山ルートがあるとは意外な感じです。
でも汗しながら登り山頂から見下ろす香港の風景は一度みてみたいものです。

さて、香港で一人旅の食事となると中華料理はなかなか大変ですよね。
量も多いので品数も頼めない。
でも茶餐廳なるものをうまく活用すれば一人での食事も楽だし安く済むんですね。。
日常の香港にも浸れるし。
ただ問題はメニュ-の解読ですよね。
日本語や英語の表記がないとなると。
私は以前同じ漢字圏だと高を括ってました。
しかし日本語の漢字とは思いもかけず意味が違い広州を訪ねた折には
レストランやタクシーなどで筆談するもなかなか意思の疎通が
できなかった苦い思い出が蘇りました。。

香港、マカオは世界的にも特殊な体制の歴史を持つ地域なので大変興味深いと思います。
中国人が簡単に香港に行けない時代が長く続いたのは周知の事実ですが
そこにもまた抜け道?があったのを今回初めて知りました。
中英街なるものがあったんですね。
そこまでは中国人も入れたという事実がありそこで香港の商品が手に入ったということですよね。
香港で購入するよりは高い価格になってたのかもしれませんが。。
今はどうなってるのでしょうか?
香港中心部まで容易に入れる現在は寂れてしまってるのでしょうか?
興味が湧いてきます。

話は変わり次はマカオに関してですが私も最近2度めの訪問をしました。
初めて訪れた20年ほど前とずいぶん様相が違ってました。
ラスベガスのようにゴージャスになり洗練されてますよね。
以前はギャンブルだけの場所という感じでどこか退廃的な雰囲気がありましたが、
今はもう観光地そのもの。
テレビメデイアでも取り上げられる通り中国本土からの観光客が多くて
ホテルのロビーもごった返してました。 

本著の記述を読み進めるに連れてそういう私の中のマカオの思い出や
変遷が蘇り懐かしく感じられました。
でもまだマカオには昔ながらの町並みも残っています。
明るく現代的な町並みだけでなく猥雑で隠微な探究心くすぐられる場所(路地や路地裏など)は
散策してても(ココはなんのお店だろう?などと)想像力を掻き立てられて
街歩きが楽しくなるので是非残っててほしいものです。

最後に長年に渡り作品を読むだけで旅した気分にさせてもらい、
旅に出たい衝動を駆り立ててくれる下川さんの数多き執筆に感謝し、
今後も好奇心旺盛で細やかな記述に溢れた著作を期待しております。

このたびは有難うございました。



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