2009年/2月 ICUにさようなら Ⅰ セピアまぶしい写真一葉額のなか いろづく秋の家族の落穂 ねぇパパ 今年は十三回忌だから思い出話するのも悪くはないか おトイレで倒れたのパパ朝早く 語順の違うママからの電話 キカイダーになるみたいだねICUの硬いベッドにくくられたパパ 旗の台まで13分の道のり。キリスト教徒じゃないのよ、バカ もうパパは息をしてない わかってる 深夜0時の中原街道 パパの心臓をうごかしつづける複数のドクターの手と腕と汗 ママがくるまで生きているって証明の心臓マッサージ ねぇドクター